アレルギー低減卵の実現に向けて

2022.06.10

食育 その他

社会 その他

こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部の児玉大介です。

キユーピーグループは、国内鶏卵生産量の約1割を扱う「卵の会社」として、卵の価値を探究してきました。また、「健康寿命の延伸」をグループにおけるサステナビリティ目標の重点課題の一つに掲げ、栄養価に富む卵の消費量アップを推進しています。
その一方で、アレルギーがあり、卵を食べたくても食べられない人がいるのも事実です。
私たちは卵の会社として、食の選択肢を広げることもその務めであると考えています。卵アレルギーの方にも卵のおいしさや健康価値をお届けしたい、そんな想いで長年、卵アレルギーに向き合ってきました。

研究開発本部 児玉

当社では、2013 年から広島大学との共同研究でアレルギー低減卵(鶏卵中に含まれる熱に強いタンパク質を除去することで、アレルギーを低減できる鶏卵)の研究を進めています。
これまでの基礎研究フェーズでは、様々な壁はありましたが一定の成果を得られ、2020年にはアレルギー低減卵の作出をラボレベルで実現できました。
研究をさらに加速させるため、2022年度からは国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)による産学連携プログラム「共創の場形成支援プログラム(COI‐NEXT本格型)」に参加しており、想いに共感してくださった企業・大学が新たに仲間として参画してくださることとなりました。
卵アレルギーの患者さんに喫食いただく臨床試験においては、「安全」の確保のみならず、「安心」についてもしっかりと向き合っていきます。

社内外の多くの関係者の皆さんの想いが詰まったタスキを受け継いでここまできています。私自身は広島大学との共同研究スタート時の担当者ではありましたが、途中部署異動に伴いこの研究を一旦離れ、今再び研究開発本部に戻り研究担当者として関わっています。このタスキを社会実装までつなげることを自身のミッションとし、今後も応用研究と仲間づくりに真摯に取り組んでいきます。

★アレルギー低減卵の実現に向けて、リリースもご覧ください。

ページの先頭に移動する