広島県立竹原高等学校でSDGs講演会を実施

2022.06.08

環境 その他

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こんにちは。 アヲハタ株式会社 総務部の宇都宮勝博です。

先月、地元の広島県立竹原高等学校でSDGsの講演会を行いました。

講師を務めた私(宇都宮)

この企画は、竹原高校から「SDGsの教育は世界規模のテーマでもあり17のゴールも壮大な目標なので、生徒がなかなか身近に感じることが難しい。もっと自分たちの地元にある身近な事例などを用いて具体的な解説をしてほしい」とのお話をいただき、実施に至りました。

私自身も、会社の環境配慮への歴史やSDGsの取り組みの想いをまとめるには良い機会と考え、新しく資料を作成して当日に臨みました。

生徒の皆さんはメモを取りながら聞いてくれました

アヲハタは、1932年にみかん缶詰を創業の商品として、柑橘類の優良産地である瀬戸内海沿岸に立地しています。
大量の水を使って生産するみかん缶詰の事業にとって、瀬戸内海の工場排水に関する水質基準の「瀬戸内海環境保全特別措置法」は他の海域と比べて大変厳しく、この排水対策に商品の品質管理以上に! ?難渋しました。

当時のみかん缶詰生産ライン

まず、みかん缶詰の生産工程においては、外皮は乾燥して粉砕することで「七味唐辛子」などの原料である「陳皮」として活用しました。内袋(内皮)はすり潰して「とんかつソース」などのとろみ剤として利用し、また小さく細切れになった砂嚢は「つぶつぶみかんジュース」などの原料にするなど、ほぼ余すところ無く活用する生産サイクルを作り、廃棄物を無くすモデルを構築しました。

メタン発酵処理装置

そして大量の排水は、当時の三菱重工株式会社様と昭和51年に共同開発特許を取得した「メタン発酵処理装置」を活用して画期的な改善を行い、水質の保全に努力しました。
また、この装置から発生する「メタンガス」も「陳皮」を乾燥する熱源に利用するところまで、サイクルを確立しました。

このように、逆境においても仲間と懸命に考えて技術開発に挑戦した歴史が、アヲハタの環境配慮の基盤となっています。様々な苦労や困難を乗り越えて今のSDGsの取り組みに繋がっているストーリーが、生徒の皆さんのヒントになれば良いなという想いで話しました。

このような活動を通して私たちの「想い」を少しでも感じていただき、地域の皆さんにお役に立てる存在として存続していきたいと思っています。

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