野菜から野菜を育てる! サステナブルな堆肥で挑むじゃがいも栽培試験レポート
2026.07.08
資源の有効活用
環境 その他
こんにちは。キユーピー株式会社 研究開発本部 サステナブル技術研究チームの笹原亮です。
キユーピーグループでは、サステナビリティに向けた重点課題の一つに「資源の有効活用・循環」を掲げています。その取り組みの一環として、野菜未利用部(サラダや惣菜の製造過程で出る端材)や鶏ふんなどを活用した堆肥の研究を、東京農業大学の皆さんと共同で進めています。今回は、茨城県古河市にある農家さんの圃場(ほじょう)をお借りして実施した「じゃがいもの栽培試験」の様子をレポートします。
堆肥の配合でじゃがいもはどう変わる?栽培試験の目的
今回の栽培試験の目的は、「野菜未利用部と鶏ふんを組み合わせたオリジナル堆肥の配合を変えることで、じゃがいもの収穫量や品質にどのような差が出るのか」を実地で検証することです。私たちが目指しているのは、単に未利用資源を減らすことだけではありません。一般的に使われる化学肥料と比べた時の生育状況の違いや、堆肥の配合バランスが農作物の出来栄えにどう影響するのかを科学的に確かめることで、農家の方々に「使ってみたい!」と思っていただけるような価値ある堆肥をつくり上げることです。 2026年2月に、東京農業大学の加藤先生や学生の皆さんと、種芋の消毒と植え付けの準備を行いました。あれから約4か月。太陽の光をたっぷり浴びて、じゃがいもは土の中で力強く育ってくれました。そして6月、ついに収穫の時を迎えました。

天候の変化も乗り越えて!笑顔があふれた収穫作業
6月15日から16日にかけて、東京農業大学の加藤先生や学生の皆さん、そしてキユーピーのメンバーが畑に集合しました。広い畑での収穫作業は体力勝負です。初日の午前中はあいにくの小雨が降る中でレインコートを着ての決行となりましたが、学生の皆さんも泥だらけになりながら一所懸命に作業をしてくれました。 2日目は一転して暑い日差しが降り注ぐ中、熱中症に気を付けながらの作業でしたが、現場は終始和気あいあいとした雰囲気に包まれていました。普段は研究室やオフィスでの勤務が多い私たちですが、こうして皆さんと一緒に土に触れ、額に汗して農作業を行う時間は、何にも代えがたい機会になりました。機械の力も借りながら2日間にわたって作業を行い、なんと約1.8トンもの立派なじゃがいもを収穫することができました。土の中から次々と姿を現すじゃがいもを手に取り、参加者全員で確かな手応えと達成感を分かち合いました。

これからの分析と、研究が届ける「笑顔」
収穫したじゃがいもは、今後さらに詳しく調べていきます。配合の異なる堆肥で育てたじゃがいもにどんな違いがあるのか、「栄養成分」や「加工適性」の分析」、そして実際においしさや食感を確かめる「官能評価」を行う予定です。どのような結果が出るのか、私たちも今からとても楽しみです。

さらに、分析に使用するじゃがいも以外は、共同研究先である東京農業大学のみなさんと分け合い、私たちの拠点である仙川オフィスでの配布や、社員食堂での提供、そして地域の子ども食堂への寄付に向けて調整を進めています。私たちが日々取り組んでいる「未利用資源を活用した堆肥づくり」という研究が、ただの実験データで終わるのではなく、立派な農作物に生まれ変わり、それを食べた人たちの「おいしい!」という笑顔につながっていく。今回の収穫体験を通じて、自分たちの研究が社会でどのように役立ち、どんな「社会価値」を生み出すのかを肌で感じることができ、研究員としてこれ以上ない喜びと大きなやりがいを感じました。
「野菜から野菜を育てる」という資源循環の輪が、関わる人たちの温かい絆とともに広がり、キユーピーのサステナビリティへの想いに共感してくださるファンの方々が少しでも増えていくように。私たちはこれからも、おいしさと環境への貢献を目指して、楽しく前向きに挑戦を続けていきます。
●「野菜未利用部×鶏ふんで、新たな価値を!」研究成果報告会@深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム
https://www.kewpie.com/blog/2026/03/4026/






