日本初!「油付きPETボトル」のボトルからボトルへの水平リサイクルを実現しました

2026.07.21

資源の有効活用

こんにちは。キユーピー株式会社 サステナビリティ推進部の田頭祐介です。
皆さんは、「水平リサイクル」という言葉をご存じでしょうか。

水平リサイクルとは、一度使ったものを再生して、また「同じ用途で使用する」という大切な資源をずっと使い続けるための仕組みです。今回はこの水平リサイクルに関するキユーピーの取り組みを紹介します。

国内初、「油付きPETボトル」の水平リサイクルを実現

現在、飲料用PETボトルでは水平リサイクルが広まっていますが、油分が付着した「油付きPETボトル」は非常に難しいとされてきました。その理由は、リサイクルの洗浄工程で油の洗い残しがあると、ボトルに色がついてしまう懸念があるためです。

こうした課題がある中、私たちは数年にわたる検証を重ね、工場での品質検査などで排出される「油付きドレッシングPETボトル」を水平リサイクルする特定の資源循環スキームを、国内で初めて構築することに成功しました。この仕組みを活用して製造した商品は、2026年4月から数量限定で販売しています。

今回の検証は日清オイリオグループ株式会社様と協働で進めてきました。
特定の資源循環スキームにおいて、課題とされていたリサイクル工程での油の洗い残しが許容範囲内であることを確認。この成果は日本包装学会誌に掲載され、有識者にも認められる成果となりました。
国内初となるこの挑戦について、開発の裏側と私たちが目指す未来をお伝えします。

再生の工程

業界の常識を疑い、新しい道を切り開く

キユーピーはドレッシング商品を多く製造・販売しており、私たちが世の中の資源循環に貢献するには「油付きPETボトルを何とかしないといけない」という想いがありました。
そんな中、今まで業界の常識として難しいとされてきた「油付きPETボトルの水平リサイクル」は本当にできないのか、実は突破口があるのでは、という視点から色々なアプローチを考えていきました。それでも業界の常識はやはり「油付きPETボトルの水平リサイクルは難しい」です。業界団体やリサイクラーの方々に相談してもネガティブな回答をいただくことが多かったですし、今でも多くいただきます。そのような中でも未来の資源循環のため、この取り組みに賛同してくれる企業が少しずつ増え、技術評価に漕ぎつけることができました。直近では業界からも注目される動きになってきました。

キユーピーグループが一致団結で挑んだ取り組み

この取り組みは、私の所属するサステナビリティ推進部だけでは成し遂げられませんでした。研究開発本部や品質保証本部は技術検証の計画から実行までを確実に進め、工場の皆さんは検証に不可欠なサンプルを最適なタイミングで準備してくれました。

実はこの技術検証を実施するにあたって多くの契約書を各方面と締結しています。この部分では法務部、知的財産室、生産本部など、多方面からのフォローをいただきました。1人ではできないことをチームで進めることができるのがキユーピーグループの素敵なところだと強く感じています。

全国での油付きPETボトル水平リサイクルの実現に向けて

今回の商品化は私たちにとってゴールではなく、あくまでスタートです。今回実現したのは「特定の条件」での成功であり、裏を返せば、特定以外の条件では依然として難しい状況です。

私たちの最終的な目標は、「油付きPETボトルがリサイクルされることが当たり前の世の中」にすることです。
全国に展開するためには、更に高いハードルを越えることが必要になってきます。それでもChange & Challengeで資源循環に向き合っていきます。

私たちの挑戦はまだ始まったばかりです。これからのキユーピーグループの取り組みに、ぜひご注目ください。

前の記事へ TOPへ 次の記事へ
ページの先頭に移動する