「音のない世界」の体験から知る、本当の「伝わる」ということ

2026.05.07

ダイバーシティ

こんにちは。 株式会社キユーピーあい の荒井康善です。
私はキユーピーあいに入社して22年目を迎えました。私自身、聴覚に障がいがあり、普段は「音のない世界」の中で業務に励んでいます。

20年目の大きな転換点、そして「心のバリアフリー」へ

入社以来20年間、私は東京都町田市にあった本社を拠点としていました。当時はキユーピーグループの皆さんと接する機会があまりありませんでした。転機となったのは、2024年6月の本社の移転です。キユーピーグループの拠点である仙川キユーポート(調布市仙川)へ移ったことを機に、グループ全体へ障がい理解とDEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン) の輪を広げる活動として「心のバリアフリー研修」を本格的に始動させました。当初は車いすや視覚障がいの体験と講義が主でしたが、皆さんの真剣な姿勢に、私自身も大きな勇気をもらいました。

「音のない世界」で見えてきた、コミュニケーションの本質

そして2025年10月からは、いよいよ私自身の原点でもある、聴覚版「心のバリアフリー研修」をスタートしました。この研修は、あえて「音」を遮断し、非言語でのコミュニケーションに特化しています。
参加者の皆さんからは、単なる知識以上の「気づき」の声が多く寄せられています。
「言葉(音声)だけでなく、表情や身振りがどれほど情報を伝えているか再認識した」
「『伝える』ことと、相手に『伝わる』ことの違いを肌で感じた」
「相手の目を見て話すという、当たり前でいて最も大切なことに気づかされた」
これは単なる障がいへの配慮を学ぶ場ではありません。「人と人がどう向き合い、どう心を通わせるか」という、究極のコミュニケーション研修なのだと、私自身も確信しています。

国境を越えて広がるコミュニケーションの大切さ

これまで障がい理解とDEIの輪を広げる活動として国内で開催してきましたが、工場見学担当者の「コミュニケーションのスキルアップ」として中国の3工場と上海の事業所の計4か所をつないで初のオンライン研修を行いました。画面越しではありましたが、言語や文化、そして「音」の壁をも超えて「伝わった!」と実感できる瞬間は、私にとっても大きな自信となりました。

次の舞台は「渋谷」から

2026年4月から私は渋谷に拠点を移すことになりました。よりダイナミックに活動を展開していきます。キユーピーグループがさらに「誰もが自分らしく輝ける場所」になれるよう、DEIの種をまき続けていきたいと思います。

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心のバリアフリー研修「見えない障がい・聴覚編」に参加しました
https://www.kewpie.com/blog/2025/11/3888/

●株式会社キユーピーあい https://www.kewpie-ai.co.jp/
2003年12月にキユーピー株式会社の特例子会社として認定され、色々な能力を持った障がい者と健常者が共に働く喜びと自己成長を実感できる会社としてスタートしました。特例子会社とは、障がいのある方の雇用の促進、そして安定を図るために設立された会社のことです。

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