資源の有効活用

生産・商品設計における資源の
有効活用の考え方

キユーピーグループは、環境活動の3つの軸のひとつ「資源の有効活用」として、生産および商品設計に関する取り組みを進めています。生産では、廃棄物の削減と食品残さの有効活用に取り組んでいます。商品設計では、容器包装の軽量化、簡素化や、賞味期間延長による流通・消費段階における食品ロスの低減に取り組んでいます。

廃棄物排出量の削減

廃棄物排出量の削減目標
  • 総量および生産数量当たりの原単位 前年比減

キユーピーグループは、製造工程における歩留まりの改善や、容器包装の改善などによる廃棄物の発生抑制を第一として取り組んでいます。

工場の主な廃棄物は、製造工程から排出される食品残さや包装資材のロスとしての廃プラスチック類、排水処理設備における排水処理後の汚泥などがあります。

2017年度は、キユーピーグループ工場での廃棄物排出量は、総量60.3千トンで前年度より2.2%増加、生産数量1トン当たりの廃棄物排出量(原単位)は70.5kgで前年度より1.3%増加となりました。

廃棄物排出量

対象:キユーピーグループ生産工場

卵殻粉などグループ内で再資源化している副産物を除く

再資源化の推進

キユーピーグループは、卵殻の肥料化や野菜の未利用部位の飼料化などの食品残さの社内再生や、廃棄物等として外部に再資源化を委託することにより、工場で発生する廃棄物等の再資源化率100%(単純焼却・埋立て処分ゼロ)に取り組んでいます。

2017年度の再資源化率は95%となっています。また、再資源化率100%達成工場は、グループ生産82事業所中28事業所となっています。

卵の再資源化

キユーピーグループでは、マヨネーズ以外にもさまざまなタマゴ加工品を生産しており、日本で生産される卵の約10%を使用しています。

「キユーピー マヨネーズ」は、卵黄を使用し、卵白はかまぼこなどの水産練り製品や、ケーキなどの製菓の食品原料として使われます。

また、年間約2万8千トン(2017年度実績)発生する卵殻は土壌改良材やカルシウム強化食品の添加材などに有効活用し、100%再資源化しています。卵殻膜は、化粧品やうまみ調味料などへの高度利用に取り組んでいます。

タマゴの有効活用

卵殻の施肥による米の食味向上

キユーピーグループ(国内)では、年間約2万8千トン発生する卵殻を有効活用しています。特に、卵殻の主な用途である肥料としての価値を向上させるための研究を積極的に行っています。

2016年度に、卵殻を水稲に施肥することで、米の物性・食味が向上することを証明しました。この結果を、第63回日本食品科学工学会にて発表し、大学との共同研究に発展しました。今後は、大学との共同研究により食味向上のメカニズムを解明していきます。また、大規模農家にご協力いただき、圃場での実証試験を行なっています。

野菜の再資源化

キユーピーグループでは、サラダ・惣菜の加工時に生じる野菜の芯やへた、外葉や皮などの未利用部位の有効活用に取り組んでいます。
惣菜工場である株式会社ハンシンデリカは、2002年より生産工程で発生する野菜の未利用部位を養豚業者に提供し飼料化しています。この飼料で育った豚肉は「瀬戸内ポーク」というブランドで高品位な豚肉として流通しています。2017年度、カット野菜工場の株式会社グリーンメッセージでは、これまで事業規模では難しいとされたキャベツ・レタスの葉物野菜の飼料化に成功しました。東京農工大学とキユーピーの共同研究で、この飼料を与えた乳牛は乳量が増加することが報告されています。

今後も、野菜の未利用部位をより有効に活用する方法を探求します。

日本畜産学会第124回大会(2018年3月)発表

野菜の未利用部位の有効活用(例:キャベツ)

水資源の効率的活用

キユーピーグループでは、製造の各段階における節水と排水の浄化を徹底しています。また、将来の水資源のひっ迫に備えて、新たに高度処理技術などを導入して、再生水の利用による取水・排水の削減を推進しています。

2017年度、キユーピーグループ工場の水使用量は、総量10,021千m³で前年度より4.4%増加、生産数量1トン当たりの水使用量(原単位)は11.7m³で前年度より3.5%の増加となりました。

水使用量

高度処理水の利用

新設事業所においては、人と環境にやさしい工場づくりの一環として、排水の高度処理システムを導入し、節水に取り組んでいます。

株式会社旬菜デリ昭島事業所

2012年11月に生産を開始した株式会社旬菜デリ昭島事業所では、生産ラインからの排水の再利用に向けて、膜処理(RO)技術を活用した設備を導入しています。一日平均160トンの純水を再生し、加工場内のトイレや樹木への散水、床の洗浄水、屋根散水、空調設備の室外機冷却などに使用しています。

中空糸膜モジュールユニット

中空糸膜モジュールユニット(散気中)

キユーピータマゴ株式会社 東京工場

2015年3月に生産を開始したキユーピータマゴ株式会社 東京工場では、中空糸膜排水処理設備の処理水を活性炭やRO膜で浄化した後、中水として工場のトイレの洗浄水や冷凍機の室外機の冷却などに再利用しています。室外機の省エネ対策などに向けて、今後も再利用の範囲を広げていく予定です。

活性炭塔

RO膜ユニット

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