サステナビリティ・食育

19/02/01

No.16

<資源の有効活用と環境保全の取り組み>

第6回「食品産業もったいない大賞」キユーピーグループが農林水産省食料産業局長賞を受賞

野菜の未利用部を活用した資源循環の推進

 キユーピー株式会社と株式会社グリーンメッセージ※1(本社:神奈川県大和市、代表取締役社長:林 素彦)が取り組んでいる未利用資源(野菜の未利用部)を活用した資源循環の推進活動が、第6回「食品産業もったいない大賞」において、農林水産省食料産業局長賞を受賞しました。

※1 キユーピーと全国農業協同組合連合会が2013年に合弁で設立した、カット野菜などを製造・販売する業務用サラダ野菜メーカー。

 この表彰は、公益財団法人 食品等流通合理化促進機構が主催し、農林水産省が協賛しています。食品産業の持続可能な発展に向け、「省エネルギー・CO2削減」「廃棄物の削減・再生利用」「教育・普及」などの観点から、顕著な実績を上げている食品関連事業者並びに食品産業によるこのような取り組みを促進・支援している企業、団体および個人を対象としています。

表彰式の様子
登壇者(左):株式会社グリーンメッセージ 代表取締役社長 林素彦

 キユーピーは、第9次中期経営計画(2018年12月~2021年11月) において、社会に対するグループの貢献価値を定量的に測る指標として「サステナビリティ目標」を発表しました※2。この中で、「資源の有効活用と持続可能な調達」をテーマに、キユーピーグループで利用する主要な野菜の未利用部について、2021年までに30%、2030年までに90%以上を有効活用することを目標に掲げています。

 2015年の国連サミットで「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択されたことを機に、持続可能な世界の実現に向けた企業の積極的な取り組みが求められています。キユーピーグループは今後も、資源循環活動を通して社会的な課題解決に取り組んでいきます。

■受賞の取り組み内容

野菜の未利用部を活用した資源循環の推進(カット野菜の端材をエコフィード※3に活用)

※3 食品残さなどを利用して製造された飼料。エコフィードは、飼料自給率を向上させ、安定した畜産経営に貢献すると期待されています。

 近年、カット野菜の市場が拡大しています。グリーンメッセージも事業を拡大する一方で、工場では毎日発生する端材(キャベツの芯や外葉など)を、産業廃棄物として処分していました。キユーピーグループでは、資源の有効活用と環境保全の取り組みとして、この端材を「残さ」ではなく「未利用部」と呼び、飼料化への再生利用を検討してきました。
 今回、野菜のみを扱うグリーンメッセージの特性を生かし、ノウハウと工夫により、エコフィードとして活用の制限が多い乳牛用飼料への再生利用に成功しました。長期保管、流通が可能な形態へサイレージ化することで、工場と物理的に離れた酪農家へも供給できるようになりました。

             

エコフィードを食べている乳牛の様子

また、今回の未利用資源を再生利用した乳牛用飼料の有用性について、東京農工大学 畜産学研究室 佐藤 幹(さとう かん)教授と共同研究を行いました。その結果、安全性に問題のないことが確認されたことに加え、乳質を維持したまま乳量を増加できる有用な飼料であることがわかりました。※4

※4 2018年3月「第124回日本畜産学会」において発表。本研究内容等について、特許を出願中(特許出願番号 特願2018-058299)。

 なお、現在はこのエコフィードを「ベジレージ」として商品登録しています。
 今後は、グリーンメッセージ以外のカット野菜を取り扱う全国のグループ会社でも展開していく予定です。

ページの先頭に移動する