資源の有効活用

資源の有効活用の考え方

限りある食資源を無駄なく有効活用することは、食品メーカーの重要な責任です。サプライチェーン全体で工夫を重ねて、食品の持続的な生産と多くの方の暮らしやすさを両立させていく必要があります。
キユーピーグループは、重要な環境課題のひとつ「資源の有効活用」として、廃棄物の削減と食品残さの有効活用に取り組んでいます。
サステナビリティに向けての重点課題「資源の有効活用と持続可能な調達」を定め、野菜未利用部の有効活用と商品廃棄の削減を優先して注力しています。また、リスクマネジメント委員会において「プラスチックごみ」を2019年度から対応すべき環境リスクに選定して、取り組みを進めています。

食品ロス削減への対応

限りある食資源を利用する食品メーカーの重要な責任として、キユーピーグループでは食品ロスを削減して、資源の有効活用に努めてきました。
近年、気候変動により原料となる農産物等への収量や品質へ影響が生じるなど、食品ロス削減の重要性は一層高まっています。また、お客様をはじめとするステークホルダーからの食品ロス削減への関心も高まっており、その期待に応え続けたいと考えています。
当社グループでは、サプライチェーンの各段階における食品ロス(図参照)への理解を進めています。当社グループ内での連携とステークホルダーとの協働により、資源の有効活用の取り組みをサプライチェーンの各段階で展開し、食品ロス削減を実現していきます。

サプライチェーンの各段階で発生する食品ロス

廃棄物排出量の削減

廃棄物排出量の削減目標
  • 総量および生産数量当たりの原単位 前年比減

キユーピーグループは、製造工程における歩留まりの改善や、容器包装の改善などによる廃棄物の発生抑制を第一として取り組んでいます。
工場の主な廃棄物は、製造工程から排出される食品残さや包装資材のロスとしての廃プラスチック類、排水処理設備における排水処理後の汚泥などがあります。
2019年度は、キユーピーグループ工場での廃棄物排出量は、総量50.8千トンで前年度より16%減少、生産数量1トン当たりの廃棄物排出量(原単位)は62.8kgで前年度より11%減少となりました。
使用量・原単位の大幅な減少の主な原因は、サラダ・惣菜事業における一部事業売却による影響です。

廃棄物排出量

対象:キユーピーグループ生産工場

卵殻粉などグループ内で再資源化している副産物を除く

再資源化の推進

キユーピーグループは、卵殻の肥料化や野菜の未利用部の飼料化などの食品残さの社内再生や、廃棄物等として外部に再資源化を委託することにより、工場で発生する廃棄物等の再資源化率100%(単純焼却・埋立て処分ゼロ)に取り組んでいます。

2019年度の再資源化率は97%となっています。また、再資源化率100%達成工場は、グループ生産74事業所中27事業所となっています。

卵の100%有効活用

キユーピーグループでは、マヨネーズ以外にもさまざまなタマゴ加工品を生産しており、日本で生産される卵の約10%を使用しています。
「キユーピー マヨネーズ」は、卵黄を使用し、卵白はかまぼこなどの水産練り製品や、ケーキなどの製菓の食品原料として使われます。
また、年間約2万8千トン(2019年度実績)発生する卵殻は土壌改良材やカルシウム強化食品の添加材などに有効活用し、100%再資源化しています。卵殻膜は、化粧品やうまみ調味料などへの高度利用に取り組んでいます。

タマゴの有効活用

野菜の再資源化

キユーピーグループでは、サラダ・惣菜の加工時に生じる野菜の芯やへた、外葉や皮などの未利用部の有効活用に取り組んでいます。
2017年度、カット野菜工場の株式会社グリーンメッセージでは、これまで事業規模では難しいとされたキャベツ・レタスの葉物野菜の飼料化に成功しました。東京農工大学とキユーピーの共同研究で、この飼料を与えた乳牛は乳量が増加することが報告されています。
今後も、野菜の未利用部をより有効に活用する方法を探求します。

日本畜産学会第124回大会(2018年3月)発表

野菜の未利用部の有効活用(例:キャベツ)

商品廃棄の削減

サステナビリティ目標「商品廃棄の削減」では、SDGsが掲げるターゲットへの貢献をめざしています。
商品廃棄の主な原因は、需要予測による生産と販売実績とのギャップや流通段階での売れ残りによる返品が生じることなどによります。
当社グループでは各社各部門が連携して、よりよい課題解決に取り組んでいます。フードバンクへの寄贈にも積極的に取り組んでいきます。
商品廃棄の削減は、2021年度25%以上削減(2015年比)の水準に到達し、29.9%(2019年度実績)となりました。
次に2030年目標50%以上削減に向けて、従来の取り組みを発展させていきます。

トピックス 食品ロス削減を目標に生産・販売・物流が連携したワーキンググループ

2015年より関係部署が集まり、月に1度のワーキンググループを開催しています。
ここでは「商品在庫」に着目し、製造から流通に至る過程でのさまざまな課題や解決策を話し合います。
この活動により、社内の食品ロス削減に対する意識も変化したことで、計画的な生産が実現し、商品の廃棄削減つながっています。
また、SDGsの浸透もあり、販売部門と物流部門からの働きかけに一部ドラッグストアや外食企業などが賛同し、返品による廃棄の削減が大幅に進み社内外を巻き込んだ取り組みへと発展しています。

プラスチック削減

私たちキユーピーグループは、食品の容器包装などにプラスチックを利用しています。プラスチックは、軽くて壊れにくいという利点がありますが、海洋プラスチックごみをはじめ、地球環境への影響が指摘されています。
キユーピーグループでは、プラスチックが生態系や環境に大きな影響を及ぼす重要な課題と認識し、石油由来プラスチック使用削減の取り組みを進めています。

容器の軽量化

2000年に主力製品であるマヨネース容器を軽量化し、その後もドレッシング容器の軽量化を行っています。

再生プラスチックの採用

2020年2月にスティックタイプドレッシングの外装の一部(約15%)に、再生プラスチックを採用しています。

今後推進していく主な取り組み
  • 商品の容器包装、工場で使用するプラスチックの更なる削減
  • 分別しやすい商品設計
  • 再生プラスチックおよびバイオマスプラスチックの積極的導入
  • 循環経済の実現をめざし、回収・再生に積極参加

マヨネーズ容器の軽量化

ドレッシング容器の軽量化

外装に再生プラスチックを導入

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