KEWPIE Block Brick from palm shell ash ～ヤシ殻灰（パームシェルアッシュ）製レンガを利用して地域の皆さんに笑顔と幸せをお届け～

2022.12.06

資源の有効活用

社会その他

こんにちは。　キユーピータイランド株式会社　環境管理課・CSR課のCharnuwat Cheetumです。

キユーピータイランドは長年、環境問題やCSR活動に力を入れています。「６Rs」の概念に基づき、SDGｓを達成するためにサーキュラーエコノミーを推進し、MEWW（原資材、エネルギー、水、廃棄物）にも取り組んできました。また私たちは、地域社会に対して、教育機関への寄付、就職支援、献血活動など、人々により良い生活を送っていただくための支援を行ってきました。

左：「６Rs」 / 右：「サーキュラーエコノミー」の説明

活動の始まりは、環境への影響を考慮し、ボイラーで使用する燃料を重油からバイオマス原料である「パームシェル（ヤシ殻）」に変更したことでした。しかし変更後、パームシェルの灰が新たな廃棄物となり１００，０００ｋｇ／年発生してしまったのです。私たちはサーキュラーエコノミーを推進するため、この灰を付加価値製品に変える方法がないか探し始めました。

ある日残っていた灰が硬くなっていることに気づき、レンガを作るアイデアを閃きました。しかし試作したレンガは、ひび割れして、大きさもバラバラになってしまいました。この課題を解決するために、レンガの配合や圧縮装置の検証を何度も繰り返しました。そして数か月に及ぶ試行錯誤の結果、ついに大きさが均一で、硬いレンガを作る方法にたどり着きました！

『Kewpie Block Brick from palm shells ash』という、パームシェルアッシュ製のレンガの完成です！

大量のヤシ殻灰をレンガにリサイクルできないか？ →試行錯誤の結果、ベスト配合はパームシェルアッシュ、水、セメントと判明→強度不足を改善するため「レンガ圧縮機」を開発→パームシェルアッシュ製のレンガ完成！

しかし私たちの活動は、これだけにとどまりません。更にこのレンガを地域社会に役立てられないかと考え、行政に相談。その結果、行政がこのレンガを活用して、生活困窮者や体が不自由な方の住居を建てることになったのです！完成した住居に住んだ方からは「丈夫な家で安心して生活できるようになりました！」「生活の質がとても良くなりました」と大変喜んでいただけました。
一連の活動で、化石燃料（重油）の消費を抑制し、廃棄物を付加価値のあるレンガに変え、サーキュラーエコノミーを実現しました。更にこのレンガを活用し人々により良い生活を提供し、地域社会へ笑顔をお届けできたことは、私たちキユーピータイランドの誇りです。