私のボランティア活動

2022.05.25

社会 その他

キユーピーみらいたまご財団

こんにちは。 キユーピー株式会社 品質保証本部の髙橋直子です。

「日本の子ども7人に1人が貧困」という報道や、困窮による子どもへの悲しい事件が心に引っかかりながらも、以前の私は日々の生活の中で、他人事として聞いているだけでした。会社から帰宅し、時短レシピではありますが慌ただしく夕飯を作り、時にはお惣菜に助けてもらいながらも、子どもと食事をする時間はほっとします。私の場合は、元気がない時もとりあえず食べることで回復します。

ボランティアの中学生がダンボールで手作りした看板

ある時「お腹がすいている身近な人の力になれないか」と考え、地域のホームページを開いたところ、子ども食堂が10数カ所あることを知りました。早速一番近くの子ども食堂に連絡し、月2回お手伝いをすることにしました。
私がお手伝いしている子ども食堂では現在三密を避けるため、子どもが集まることができません。コロナ前は精神面や学習面のサポートもできましたが、今は本来の大きな目的である心のケアができない状況です。現在はお弁当や生活用品、食材の配布をしています。食堂といっても家庭のキッチンみたいなところなので大量調理はひと苦労。ですが温かいできたてを食べてもらおうと一升炊きの炊飯ジャーでご飯を炊き、おかずも一から手作りしています。

生活用品や食材は行政からの支援物資や、災害備蓄食品の賞味期限が間近なものもあります。企業からの寄付による缶詰、調味料、お米などが入ることもあり、大量の食品、食材の配布をしています。午前がお弁当調理や物資の仕分け、午後からは配達とスタッフも手分けして、コロナ禍でも工夫して活動しています。配達要員からは「各家庭の様子が前よりもひどくなっている」「〇〇ちゃんからまた笑顔が消えてしまった」「親が解雇され保育園に通わせることができなくなってしまった家庭もある」などさらに疲弊した様子を聞いて、支援活動が自己満足で終わっていないか、本当の支えになっているか、疑念を抱きながら活動しています。

先日「こどもの日」は特別に来てもらおうと、チラシを配布しました。心が疲弊してしまった子どもたちは出てこられるだろうかと、不安と期待を胸に当日をむかえました。

左:お弁当に添えた案内のチラシ / 右:冷蔵庫にはサラダやプリン

朝から焼きそばを100食以上、その他サラダや菓子パン、ケーキなどをワクワクしながら用意。お天気にも恵まれ、いつも会えなかった子どもたちや保護者が来てくれました。みんな笑顔で「いつもお弁当、食材助かります! 」「おいしかった! 」と声をかけてくれ、とても嬉しかったです。

私が「キユーピーみらいたまご財団」を知ったのはボランティア活動をはじめた後です。子ども食堂や支援のあり方についてもっと勉強したいと思い、財団の選考準備委員に立候補しました。私は「愛は食卓にある。」というキユーピーグループのコーポレートメッセージが大好きです。誰かがあなたをとても大切に想っているよ、という気持ちが届き、心にちょっとでも灯がついてほしいと想いながら活動しています。みらいたまご財団の活動も引き続き参加し、食を通じて社会に貢献していきたいと思います。

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