お預かりするのは「想い」 ~卒業されたご家族の制服・ランドセル活用~
2024.04.16
社会 その他
仙川キユーポートの桜(4月8日)
こんにちは。 キユーピー株式会社 経営推進本部 総務部の櫻井尚樹です。
今年は桜前線の北上がゆっくりで、「桜吹雪の卒業式」とはなりませんでしたが、新しい世界へ踏み出された卒業生の皆さんは、不安な中にも希望に満ちた毎日をスタートされていることでしょう。
私たちキユーピーグループの従業員は、社訓として「親を大切にすること」と教育をうけてきました。お世話になった方へ感謝の気持ちを表すことの大切さを、最も身近な恩人である両親への報恩、敬愛を通して身に着け、行動、実践しようというものです。
会社には、野口英世さんの母親である野口シカさんの息子への愛情あふれる書簡が飾られており、子を想う親の気持ちの尊さを感じることができます。
日頃、子どもの目線で「親を大切にしなくては」と考えている私たちが、親の立場で(「親の気持ちも知らないで」とは思いつつ)子どもに接するのが、卒業、進学、就職のような節目ではないでしょうか。
お子さんが毎日袖を通した制服、最初はまるでランドセルが歩いているように見えた登校風景に、親御さんは様々な想い、思い出を持たれていることと思います。その大切な思い出の品を、リユースとはいえ手放されることには、大変な思い切りが必要です(実は私、もう社会人になった長女のランドセルを、自宅にしまってあります)。
私たち総務担当は、制服・ランドセル活用の受付窓口として、想いのこもった品を大切にお預かりし、次に使っていただける方へしっかりと手渡したいと考えています。
「回収」という言葉はなじみません。皆さんの想いを大切にお預かりします。
お使いになったご本人や親御さんの想い、思い出が、今一度未来を創る手助けとなりますように。
こんな気持ちで、毎朝受付ボックスを確認しています。娘のランドセルも、持ってこないと。