アヲハタ 柑橘未利用部のアップサイクル ~もったいないを価値あるものへ~
2024.01.18
資源の有効活用
グループ
こんにちは。 アヲハタ株式会社 研究開発本部の髙木純理です。
私たちアヲハタ株式会社は、キユーピーグループの中でフルーツソリューション事業を担当しており、「フルーツで世界の人を幸せにする」をビジョンとして新しいフルーツの可能性を追求しています。
皆さん、フルーツはお好きでしょうか?
おいしく、健康にも良いフルーツですが、生で食べるには「皮をむくのが面倒」「皮や種などを捨てるのが手間」という理由で敬遠される方も多いようです。
日本食品標準成分表によると、みかんの廃棄率は20%、バナナは40%とかなりの部分が捨てられていることが分かります。
ママレード用柑橘 (左)利用部位 (右)未利用部位
これは加工品を製造する際にも同様で、私たちは多くの人にフルーツの良さを知っていただくために、様々なフルーツ加工品の開発に努めていますが、この製造過程で発生する「未利用部」を活かす取り組みも始めています。
左:創業当初 旗道園製の「アヲハタ ママレード」 / 現在の「アヲハタ ママレード」
アヲハタの創業商品の一つは、オレンジママレードです。
イギリスやヨーロッパをはじめ世界中で食されるマーマレードは、果実をまるごと使うという意味で生果実よりも原料利用度が高く、サステナブルな価値ある加工品と言えます。
それでも一定量発生する柑橘の未利用部をいかにアップサイクルしていくか? が私たちのテーマの一つです。
瀬戸内の柑橘
「アヲハタ ママレード」は創業以来、瀬戸内の柑橘原料にこだわって味づくりを続けてきました。私たちにとって、原料は何よりも大切です。
品質に妥協することなく取り組めるのは、丁寧に原料果実を生産し、一次処理加工を担ってくださるパートナーの皆様がいてくださるからです。
原料の一次処理加工を担ってくださっている、大三島果汁工業様
これまで使われてこなかった未利用部に価値を見出すことは、原料産地の日頃のご努力に新たな光を当て、お世話になってきた皆様へ感謝の気持ちをお返しすることでもあります。
多くの方から「いいね」と言っていただけるアップサイクルを実現したいです。
「アヲハタ ママレード」の原料柑橘の未利用部には、ペクチンなどの繊維質や様々な機能のある成分、色や香りの成分が豊富に含まれています。これらを有効に活用して価値あるものに生まれ変わらせるために、外部事業者の皆様と取り組んでいます。
近い将来「これができました! 」とご紹介できるように頑張ります。