食資源の有効活用を目指して

2022.07.14

資源の有効活用

こんにちは。 キユーピー株式会社 生産本部の松原由紀です。

日本をはじめ世界各国で、土壌劣化が危ぶまれていることをご存じでしょうか?
農作物の生産性向上のために、即効性のある化学肥料を過剰に使用することで、圃場では土壌の栄養分の偏りが発生しています。
発生を抑制してもどうしても生産時に切り替えロスになる食品原料の肥料化に取り組んだ、神戸工場(兵庫県神戸市)の事例を紹介します。

<神戸工場 生産技術課の森本真理子さんより>

私が廃棄物担当となって約4年、製造課の仲間と発生抑制の努力をするものの、焼却処分せざるを得ない食酢がもったいないと常々感じていました。焼却するのではなく、何か有効活用できないか、工場に出入りする産廃業者さんに相談したり、私なりに情報収集に努めていましたが、条件の合うところがなかなか見つかりませんでした。
そんな中、生産本部環境対応推進チームの松原さんが、食品副産物を活用して肥料を製造している会社を紹介してくれました。ここは、農家さんに対して化学肥料に頼らない農業の説明会を開催したり、収穫した農産物の新たな販路を開拓したりする、とても興味深い会社でした。
オンラインによる打合せと現場訪問を重ね、約4か月間に渡って様々な課題をクリアした5月末に、ようやく廃棄食酢を土壌改良材として有効活用することができました。これをきっかけに、これからも環境にやさしい商品づくりや資源の有効活用をしていきたいと考えています。

課題だったコンテナ入り食酢と神戸工場 生産技術の森本さん

神戸工場 生産技術の杉本さん(左)と肥料会社の皆さん

土壌改良された畑で野菜が育ち、回りまわって皆さんの食卓に届き、それを食べた方が健康になる。
これからもキユーピーグループでは資源の有効活用と循環を意識し、環境への熱い想いを持つ仲間と共に取り組んでいきます!

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