調達への取り組み

キユーピーグループは、原料に対しても品質第一主義を徹底しています。そのためにはサプライチェーン上における社会的配慮を行う持続可能な調達が必要と考え、基本方針を定めています。私たちは製造・販売プロセスのみでなく、商品を作るための原資材の調達プロセスにおいても社会的責任を果たしていきます。

持続可能な調達のための
基本方針

「良い商品は、良い原料からしか生まれない」という原料に対する強いこだわりを持っています。しかし今や品質だけではなく、環境や人権に与える影響にも配慮する必要があります。このことをお取引先と一緒に取り組むことが、良い原料を調達するための持続可能性を高めることと考えます。

サプライチェーンとの取り組み

キユーピーグループにとって、原料や資材の調達先は大切なパートナーです。より良い原料を安定的に調達するために適切なコミュニケーションを図り、信頼関係と相互理解を深めていきます。そしてサプライチェーンにおけるさまざまな課題解決を行い、社会的な配慮のもと持続可能なグループの調達と調達先の発展をめざします。

持続可能なパーム油の調達への取り組み

パーム油は熱帯地域で栽培されるアブラヤシから得られる植物油ですが、その農場を開発するための熱帯林の大規模な伐採や、農場労働者の人権などで課題があることが指摘されています。
こうした問題がある原料を使わないようにするために、また課題の解決に貢献するために、キユーピーグループは、2018年1月に策定した「キユーピーグループの持続可能な調達のための基本方針」に基づき、2018年7月、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟し、今後、弊社グループの持続可能なパーム油の調達に取り組んでいきます。

取り組みについて

2019年にキユーピーグループで調達するパーム油の37%についてRSPOの「ブックアンドクレーム方式」による認証クレジットの購入を開始しました。今後2021年までにキユーピーグループで調達するすべてのパーム油について認証クレジットの購入を完了させます。その後、認証油の調達へと順次取り組みを検討していきます。

ブックアンドクレーム方式

RSPOにより認証された生産者が生産した認証油に、認証クレジット(証券)を発行。
その認証クレジットを購入することで、認証パーム油の生産者を支援する仕組み。

段ボール・紙器メーカーとの協働

キユーピーでは、環境保全や人権配慮の視点から段ボール・紙器メーカーとの協働で、適切に管理された森林木材を使用したFSC認証材の導入を進めています。現在、段ボールや紙器の約60%以上にFSC認証紙を使用。ダンボールの構造の工夫により強度を維持しながら薄くすることで紙使用量の削減を進めています。

ダンボールの構造の工夫

またベビーフードの『にこにこボックス』シリーズは、2019年3月よりFSC認証紙の使用を開始しました。さらに箱の設計を変更し、トレーやパペットになる新たな機能を付けることで、食育の1つである楽しい食体験の提供と同時に紙の大切さをお伝えしています。

トレー:片手で2カップを安定して持てる、パペット:パッケージの動物をパクパクさせ、赤ちゃんに噛むことを促すことが出来ます。

トレー:片手で2カップを安定して持てる、パペット:パッケージの動物をパクパクさせ、赤ちゃんに噛むことを促すことが出来ます。

アヲハタではカートンメーカーと協働し、55ジャムUD150シリーズ、カロリーハーフシリーズに「シェルフレディパッケージ」を採用しました(カートン削減量:約55トン/年、CO2削減量:約33トン/年)。店頭での開封や陳列作業の時間短縮と省力化に加え、カートンの形状を工夫することで材料の削減による環境負荷低減を実現しました。

パッケージの省資源の取り組み(2015年度)

鶏卵生産者との協働

キユーピーグループでは、各地の養鶏会社訪問を通じて生産者の生の声を聴くと同時に、私たちの商品をご使用いただいているユーザーの声を伝え、相互の成長・発展につながる協働体制の構築に努めています。これにより、卵の食卓への登場場面を増やし、需要拡大・業界の発展を担っていきたいと考えています。なお、卵の調達についてはアニマルウェルフェアを認識し、養鶏会社と連携しながら、農林水産省が普及に努めている採卵鶏の飼養管理指針に即して取り組んでいます。

農業を基盤とした地域振興

キユーピーは、2017年より茨城県つくば市にある有限会社ワールドファームと提携し、全国の耕作放棄地を畑に再生する取り組みを進めています。現在、契約産地から新鮮なキャベツが、グループ会社で製造するカット野菜などの原料の一部として供給されています。契約産地とは定期的に産地見学や工場見学を通して相互理解と情報をフィードバックしながら品質向上へ向けた取り組みを行っています。産地開発による安定的な原料調達だけでなく、農業の担い手となる若者が集まり、地域が一体となった農業振興への貢献につなげていきたいと考えています。
またキユーピーグループで排出される卵殻や商品である「葉活酢」を活用した生育促進と生理障害への効果改善について、大学や生産農家と共同研究を行っています。

耕作放棄地を再生し農業の担い手となる若者たち
(茨城県つくば市)

サラダクラブによる産地表彰式

サラダクラブで取り扱う野菜は、生産者との顔が見える関係を基本に、全国約400の契約産地との「契約取引」で調達しています。「契約取引」は、一定価格で安定した原料調達が行えるだけでなく、生産者にとっては、安定的な収入を基盤に戦略的投資が行えるというメリットがあります。
安全・安心な原料の調達の一環として、圃場に工場メンバーや原資材メンバーが定期的に訪問しています。また生産者には工場見学への参加、他には収穫応援や工場研修、バーベキューの開催など積極的に産地農家との交流を図っています。
毎年4月には、生産者の皆さまに感謝の想いを伝えることを目的に「Grower of Salad Club (グロワー・オブ・サラダクラブ)」として契約産地を表彰しています。主要原料を対象に品位の評価を行い、契約産地の中から「最優秀賞」「優秀賞」「特別賞」として表彰しています(各受賞産地はサラダクラブホームページの「プレスリリース」に掲載)。
一方で生産者をパートナーとして循環型農業の構築も行っています。工場から出る堆肥を引き取って貰い、農産地で使用して頂くところにまでつながりを広げています。

産地表彰式「Grower of Salad club 2019」の様子

産地表彰式「Grower of Salad club 2019」の様子

アヲハタによる果実生産者との取り組み

アヲハタグループの原料産地は、時代とともに世界各地に広がっています。安全でおいしい原料を調達するため、国内外の原料産地に技術者が出向き、育苗・栽培から一次加工までの勉強会や技術交流を行っています。2011年には、高品質な原料の安定確保に向けて「ウイルスフリー苺」の開発・供給を開始し、農家の反収増加と産地安定化に寄与しています。

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