研究レポート脳波研究で解明!キャベツを食べて「集中」&「リラックス」

※掲載内容は2026年9月時点の情報に基づきます。

心にも栄養を。
野菜摂取の行動変容を促す新たな情緒的価値発信をめざして

現代のストレス社会において、精神的なリラックスやリフレッシュに対するニーズはますます高まっています。その解決策の一つとして食が注目されており、近年では食が心の健康に及ぼす影響についての知見が多く得られています。特に野菜の摂取は、精神的健康への寄与が報告されており、日常的に取り入れやすい課題解決策として有力であると考えられます。しかし、日本人の野菜摂取量は減少傾向にあります。今後は、健康機能的な価値の啓蒙に加え、行動変容を促すためのさらなる価値発信が求められています。

左から

柳澤 琢也(未来創造研究所 プロセスイノベーション研究部 おいしさ創造チーム)

野菜の新しい魅力的な価値を明らかにして発信し、お客様の心身の健康への貢献をめざしています。

田村 佳子(未来創造研究所 プロセスイノベーション研究部 おいしさ創造チーム)

生体計測による食の情緒的価値を示す取り組み、香りや味の見える化とその技術の検討をしています。

湯原 瞳(未来創造研究所 プロセスイノベーション研究部 デジタル・新技術チーム)

ヒトデータ(生体計測・感性評価)から、微生物ゲノム・発酵データまで幅広く扱い、キユーピーならではの評価・解析技術を構築することで、お客様の暮らしに寄り添った新たな食の価値創出をめざしています。

小林 茉優香(未来創造研究所 プロセスイノベーション研究部 おいしさ創造チーム)

すべての人が等しく「食の喜び」を味わえる世界をめざして、生体計測や機器分析によっておいしさのメカニズムを多角的に解明し、食の魅力を見える化する研究に取り組んでいます。

岩見 理穂(未来創造研究所 プロセスイノベーション研究部 おいしさ創造チーム)

データサイエンスを活用し、おいしさや食の情緒的価値を科学的に見える化する研究に取り組んでいます。おいしさを通じて、新たな価値を創造し、人々の笑顔と豊かな食体験に貢献します。

研究概要

私達は野菜摂取がもたらす情緒的(感情的・精神的)な効果を明らかにし、人々の野菜摂取促進へつなげることをめざした研究を行っています。これまでには、指定野菜に追加された「ブロッコリー」を対象として試験を実施し、生体指標測定および主観評価の結果から、野菜摂取がリラックスに寄与する可能性を報告しました。

本研究では、野菜摂取による情緒的な効果をより広く検証することを目的とし、野菜の中で消費量の多い「キャベツ」に着目しました。キャベツは調理方法が多岐にわたり、加熱の有無によって味わいが大きく変化することから、生で摂取した場合と加熱後に摂取した場合の双方において、生体指標の測定および主観評価を行いました。

研究成果

脳波および心拍の測定において、キャベツの加熱の有無によって異なる結果が示されました。生の状態では、摂取後に集中効果が得られ、加熱の状態では、リラックス効果が得られることが示唆されました。
また、気分評価アンケートでは、キャベツ摂取により、「楽しい」のスコアが高くなることがわかりました。前回の報告のブロッコリーでもポジティブな感情が高くなる傾向が見られたことから、野菜摂取がポジティブな感情に寄与することが期待されます。

脳波測定結果(水とキャベツの比較)

今後の展望

今回の取り組みを通して、キャベツをはじめとする野菜の新たな価値の可能性を示すことができました。こうした発信から、お客様が野菜やサラダの魅力に関心を深め、摂取量の増加を通じて心身ともに健康になっていただけるよう、今後も取り組んでいきます。
また、今後は野菜の検証のみならず、栄養補給にとどまらない「食」本来の情緒的価値を明らかにし、人々の心豊かな食生活に寄与していきます。

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