多様な人材の活躍

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンへの取り組み

キユーピーグループにおけるダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンの考え方

キユーピーグループでは、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)を人的資本経営の重要な戦略の一つと位置づけ、すべての従業員の多様な価値観と能力を生かすことで、グループの持続的成長と社会貢献の実現をめざしています。この方針のもと、従業員同士の対話を大切にするとともに、DE&Iを理解し体感できる機会づくり、多様な従業員の活躍につながる場づくり、成長実感を持てるキャリアや学びのしくみづくりを進めています。人的資本の価値を最大化するために、グループの従業員一人ひとりの個性と成長意欲を尊重し、能力を最大限に発揮できる企業風土の醸成に取り組んでいます。

新たな価値を創出する企業風土の醸成

従業員一人ひとりの多様な視点・能力・スキルが新たな価値を生み、グループ全体の成長につながるよう、DE&Iを推進していきます。心理的安全性が高く、目標にむかってチャレンジしやすい風土づくりに努めます。

多様な人材の活躍

個々のスキルや経験を多様化するため、グループ内で人材交流を行っています。またキャリア採用者を積極的に登用し、外からの新たな視点を取り入れています。

アンケートの実施

毎年、ダイバーシティ・エンゲージメントアンケートを実施し、従業員の意識調査を行っています。調査結果は各社・組織にフィードバックされ、人材の活躍とより良い組織風土の醸成に活用されています。

セミナーや勉強会の実施

グループ従業員が参加できるセミナーや勉強会を通じて、ダイバーシティ推進の加速化を図っています。
2025年度には渋谷・仙川と、オンラインでユニバーサルマナー検定3級講座を実施し、トータルで225名の従業員が多様な人々と向き合うためのマインドとアクションを学びました。

多様な人材が重要な意思決定の場に参画

重要会議に参加するメンバーの20%以上を多様な人材(年代・性別・スキル・キャリア)から構成し、これまでと異なる視点から意見を引き出し、議論の活性化を図る取り組み「KEEP20」を展開しています。従来の参加メンバーにとっては新たな気づきが得られ、多様な参加メンバーにとっては、経営情報や事業判断に触れる学びの機会となっています。

グループ従業員一人ひとりの能力の発揮のために

女性従業員の活躍に向けて

2025年度の女性管理職比率は、キユーピー単体で19.9%、グループ全体(海外を含む)で20.5%です。2030年度にはキユーピー単体、グループ全体ともに女性管理職の割合が30%となることをめざしています。キユーピーグループでは女性従業員が約半数を占めており、今後は女性の活躍がますます重要となります。転居を伴わない総合職制度の活用や、地域職から総合職への転換などを進めていくとともに、意欲と実力のある女性従業員がしっかり評価され、活躍できる環境づくりにも力をいれていきます。

人材活躍の重要指数 2025年度
実績
2030年度
目標
女性管理職比率
(キユーピー単体)
19.9% 30%

障がい者雇用の考え方

キユーピーグループでは、障がいのあるなしに関わらず、一人ひとりの能力や個性を大切にし、働く悦びややりがいを実感できる環境づくりをめざしています。
こうした考え方のもと、障がい者雇用においてはグループ適用を行わず、キユーピー単体、キユーピーあい(特例子会社)を含むそれぞれが各地域で雇用を行うことで、地域社会での多様な雇用創出につなげています。

障がい者雇用率の推移(2025年6月1日現在)

2021年 2022年 2023年 2024年 2025年
3.72% 3.78% 3.66% 3.74% 3.47%

グループ各社における取り組み

キユーピーあい(特例子会社)では、館内物流をはじめ、清掃業務や販促物の作成・発送など多岐にわたる業務を担っており、障がい者雇用率は3.06%(キユーピー単体+キユーピーあい:2025年6月1日現在)となっています。
また、障がい者の雇用、定着支援に留まらず、地域や社会への貢献も積極的に取り組んでいます。具体的には、障がい者就労に向けた実習の受け入れや小学校のユニバーサルデザイン授業への講師派遣、特別支援学級での交流や会社見学を行っています。

グループ各社でも、工場を中心に積極的に障がい者雇用を行っており、グループ全体での障がい者雇用率は3.47%となっています。

人材育成への取り組み

人材育成の考え方

キユーピーグループでは、人材育成の考え方を示す方針として、「一人ひとりの生き方と向き合い、自己実現への挑戦を成長の原動力とする」という人材ポリシーを掲げています。
一人ひとりが主役としてお互いの生き方を尊重し、仕事を通じた自己実現に挑戦することを応援するために、以下のような、各種キャリア支援制度、専門研修、自己啓発プログラムの拡充を進めています。

1.セルフ・キャリアドック

2.キャリア自己申告制度

3.自律的な学び(スキル研修、自己啓発支援)の拡充

上司・部下間のキャリア対話をより深化させ、社員一人ひとりの成長を支援するため、2024年度より「セルフ・キャリアドック」を導入しました。キャリアの節目とされる5年に一度は全従業員が原則受講することのできる体制を整えています。
本取り組みは、「キャリア研修」と外部の国家資格保有者による「キャリアコンサルティング面談」を組み合わせたものです。自身が目指すべきキャリアパスと深く向き合う機会を提供しており、自らの将来を主体的に描こうとする意識が全社的に高まっています。

また、社員が描いた「ありたい姿」を着実に形にするための仕組みも整えています。「キャリア自己申告制度」を通じて、自身の志向やキャリアの希望を会社へ直接発信し、自らの手でキャリアを切り拓くことを可能にしています。

さらに、これらのキャリアパスを実現するための「自律的な学び」の場も大幅に拡充しました。役割に応じて必要なスキルを体系的に学べる「スキル研修」に加え、個人の自己実現を後押しする「自己啓発支援」のコンテンツも拡充し続けています。これら学習プラットフォームの利便性向上を定期的に実施した結果、社員一人あたりの学習時間は大幅に伸長しています。

私たちはこれからも、人材ポリシーの実現に向けて、多様な人材が最高のパフォーマンスを発揮し、高いエンゲージメントを持って成長し続けられる組織づくりに邁進してまいります。

  • 役割別・新人研修:基幹職(新任基幹職)、新人(新入社員春・秋)向け研修。
  • セルフ・キャリアドック:20代〜50代に応じたキャリア研修+キャリアコンサル面談(例:キャリア28、キャリア53)。
  • スキル研修:役職別にスキル研修(一般職〜部長)と基礎力養成、基幹職の学び配信を実施。
  • 自己啓発支援:全般向けにビジネス知識、語学向けに語学学習支援を提供。
  • その他:動画で学ぶ、ワークショップ・ショートセミナー、その他共通研修など。
  • 専門研修:ものづくり学校、そうざい学校、その他専門研修(業務や課題に応じて実施)。

+キャリア自己申告制度:取り組みたい専門分野を会社と共有する制度。

キユーピーグループの育成体系図

褒賞制度

キユーピーグループでは従業員が積極的に挑戦し学習することの支援や会社の将来への提言を推奨することを目的に社長賞をはじめとする各種褒賞制度を設けています。

社長賞

グループの技術や一人ひとりの創意工夫により成果・社会貢献を果たした際に表彰する制度です。社長賞を通してキユーピーグループならではの文化を作っていくことを目的としています。

発明賞

会社に大きく貢献した特許や社会貢献につながる特許を取得した際に表彰しています。

論文賞

従業員が世の中の変化や日頃感じている課題を通して会社の将来に対して提言するものです。
論文の執筆を通した自己研鑽も目的としており、50年以上続く伝統ある制度です。

資格褒賞制度

自発的に学ぶ風土づくりや一人ひとりのキャリア支援の一つとして、資格褒賞制度を設けています。従業員の学びを支援するとともに、会社として特に力を入れて推奨していく資格を伝えることで、従業員と会社が共に成長することをめざしています。

新たな挑戦に向けた取り組み

キユーピーグループは、マヨネーズやドレッシング、さらには卵や野菜まで、幅広い研究開発を推進するとともに、イノベーションを創出する制度を設けるなど、新たな挑戦に向けた取り組みを積極的に行っています。外部の力も活用しながらグループ協働で新たな価値を創造し、ステークホルダーの皆様の期待に応えていきます。

Kewpie Startup Program

従業員一人ひとりのアイデアの実現と新たな事業の創出に向け、社内公募制度「Kewpie Startup Program」を設けています。プログラム参加者は、部門の枠を超えたメンターとのネットワークを築くことができ、スキルアップ・キャリアアップへとつながっています。

  • STEP1 マインド醸成〜応募:11月〜翌年1月、セミナー・相談会などで顧客設定や意識を高め「Kewpie Start Up!」に応募。

ビジネスプラン選考STEP

  • STEP2 一次選考(書類):1月上旬、審査員による書類選考で次に進むプランを選出。
  • ブラッシュアップ 顧客課題立証:2月〜4月、コンサルタントのアドバイスを受け顧客課題の解像度を高める。
  • STEP3 二次選考(口頭発表):5月上旬、審査員にビジネスプランを発表し、次のステップへ進むプランを選出。
  • ブラッシュアップ 解決策立証:5月下旬〜9月、仮説を検証して解決策の確度を上げ、事業化の仮説も立てる。
  • STEP4 最終審査(口頭発表):9月中旬、経営幹部にプランを発表し、事業化検討の承諾を得る。
  • STEP5 事業性立証〜審議:10月〜、オーナー・メンバーで事業立ち上げ準備を進め、適切なタイミングで審議。

「Kewpie Startup Program」発のアイデア

ビジネスモデル 内容
酢酸菌酵素を配合したサプリメント ビジネスモデル公募制度の第一号商品。キユーピーグループ独自の醸造技術により世界初の大量生産を実現した、酢酸菌由来の酵素(アルコール分解酵素、アルデヒド分解酵素)を配合したサプリメント。

商品名:よいときOne

酢酸菌GK-1を配合した機能性表示食品 酢酸菌GK-1とGABAを配合したサプリメント。
酢酸菌GK-1は、「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感の軽減」と「免疫機能の維持」という2つの機能が報告されています。
機能性表示食品として、この2つの機能が受理された日本初のサプリメント。

商品名:ディアレプラス

GABAポテトサラダ 惣菜業界で初となる機能性表示食品の惣菜シリーズ「カラダ想いメニュー」。
血圧が高めの方の血圧を低下させる機能があることが報告されているGABAを配合し「血圧が高めの方に」と表示することで、血圧が高めで気にしている人はもちろん、健康意識の高い人のためのサラダです。
埼玉県深谷市にて、「野菜にときめく、好きになる!みんなの笑顔を育むファーム」をコンセプトとする複合型施設を運営

「Kewpie Startup Program」から生まれた商品

深谷テラスヤサイな仲間たちファーム 収穫体験の様子

フレキシブルな働き方への取り組み

働き方についての考え方

キユーピーグループでは、従業員がさまざまなライフステージや状況に合わせて働き続けるとともに、最適な形で一人ひとりがその能力を発揮できるように、フレキシブルな働き方を整えることで、個々の成長と活躍を積極的に支援しています。

フレキシブルな働き方についての取り組み

コアタイムのないフレックスタイム制度や、在宅勤務、サテライトオフィスを活用し、時間と場所に捉われず、個々の役割や仕事の特性に合わせて、働き方を柔軟に選択しながら生産性を追求できる就労環境を用意しています。
時短勤務者に対してもフレックス制度を利用可能とし、仕事と育児を両立しやすい環境を整えています。

出産・育児支援の取り組み

育児休業中の従業員に育児支援サイトを使って定期的に会社の情報を発信しています。また復帰前には上司との面談を実施し、復帰後の働き方やキャリア形成について共有するとともに、上司から活躍への期待を伝えるようにしています。
上司には、育児復帰者に関する会社の各種制度やアンコンシャス・バイアスなどマネジメントに関する必要な知識をオンラインコンテンツを通して学習してもらい、復帰者のフォローが出来るようにサポートしています。
また、お子さまが生まれた男性社員とその上司に個別で育児休業取得を案内をするなど、男性従業員の育児休業取得を促進しており、2025年度の男性育休取得率は102.4%になりました。

育児休業のしおり

育児休業取得状況

女性従業員

  • 当年に育児休業を取得している人数
    (対象:キユーピー単体)
資格取得者数の推移 縦軸は人数(0〜175名)、横軸は年度(2021年〜2025年)取得者数:2021年:150名、2022年:122名、2023年:124名、2024年:105名、2025年:105名。

男性従業員

  • 取得者数:子どもが生まれて2歳になるまでに取得した人数
  • 取得割合:子どもが生まれた年に育児休業を取得した比率
    (対象:キユーピー単体)
資格取得者数と取得割合の推移 縦軸は人数(左)と割合%(右)、横軸は年度(2021年〜2025年)取得者数:2021年:73名、2022年:66名、2023年:34名、2024年:52名、2024年:43名/取得割合:2023年:100%、2024年:88.5%、2025年:102.4%。

介護支援の取り組み

介護による時間的制約がある場合でも、仕事と両立しやすい環境づくりに注力しています。 介護休業・休暇制度、時短制度、コアタイムのないフレックスタイム制、在宅勤務などを活用し、個々の状況に合わせた柔軟な働き方を支援しています。
また、2025年には全従業員へ「介護ハンドブック」や「仕事と介護の両立セミナー動画」を配布、社内相談窓口を設置しました。安心して働き続けられる環境を整えています。

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