化粧品から食品へ。ヒアルロン酸研究30年の歩みが農芸化学会技術賞に。

2026.03.12

お知らせ

こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部の大江眞理子です。
このたび、キユーピー株式会社の「食品用ヒアルロン酸の生理活性を生かした機能性表示食品の研究開発と事業化」が、令和8年(2026年)の農芸化学会技術賞を受賞しました。本賞は、学術的な価値だけでなく、社会で実際に役立つ技術に贈られるものです。

左から研究開発本部 松岡さん、金光さん、日本農芸化学会会長 上原先生

キユーピーグループのヒアルロン酸の研究は、1980年代に化粧品分野からスタートしました。保湿素材としての特性を追究し、改良を重ねながら商品として世の中に届けてきました。現在も化粧品用途での活用は続いています。当時の研究チーム内には、あるひとつの大きな転換点がありました。「もし、ヒアルロン酸を食べたら、体の中ではどのような働きをするのだろうか?」この問いから、1990年代には食品としての可能性を探る研究も始まりました。食べるヒアルロン酸の研究を社会に届けるまでの挑戦を紹介します。

「食べるヒアルロン酸」という挑戦

食品としての研究は、「 ヒアルロン酸は分子サイズが大きな成分のため、体に吸収されにくいのではないか」という疑問に向き合うところからスタートしました。社外の専門家に相談しながら検証を重ね、ヒアルロン酸の生理活性(体の中での働き)について理解を深めていきました。同時に、高純度のヒアルロン酸を安定してお届けするための品質設計や、機能性表示食品制度への対応など、研究成果を社会に届けるための取り組みも進めていきました。ヒアルロン酸は、原料としての販売に加え、自社の通信販売などを通じて直接お客さまにもお届けしています。

ともに研究しているメンバー(写真前列右が私、大江)

研究は、社会に届いてこそ意味を持つ

研究は、発見した瞬間がゴールではありません。商品として世の中に届き、お客様に安心して使っていただいてこそ、本当の意味を持つものだと思っています。今回の受賞は、技術の新規性だけでなく、研究から商品化、そして継続的な展開までつなげてきた取り組みを評価していただいたものだと感じています。

30年は、ひとつの節目

ヒアルロン酸という素材の可能性を信じ、研究を続けてきた多くの人の積み重ねが、今回の受賞につながりました。30年はひとつの節目ですが、まだ通過点でもあります。
これからも社内外の研究者の皆さまとともに、そのバトンをつなぎながら、第2弾、第3弾の可能性探索に挑戦していきたいと思います。

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