人生100年時代を支える!健康長寿のための食育セミナーに参加しました
2025.12.11
食育 その他
こんにちは。 キユーピー株式会社 サステナビリティ推進部 食と健康チームの岡埜容明です。私は、キユーピーが参画している一般社団法人 日本フレイル予防サービス振興会で、広報・教育担当を担っています。
12月初旬、関東農政局主催の食育セミナー「今日の食事が、未来の健康をつくる!~人生100年時代を支
第1部では、私を含めた3名(管理栄養士の川嶋啓子先生、料理・調理道具研究家の北山みどり先生、私)がそれぞれ20分間の講演を行いました。私のテーマは、健康寿命と平均寿命の差を縮めるための「食べて元気にフレイル予防」でした。 食生活の偏りに気づき、バランスの良い食事を心がけるツールとして「10食品群チェックビンゴカード」の紹介や中高年世代で気になりがちな「メタボ」に気を取られることなく、年齢に合った栄養の取り方が必要なことなどについてお話ししました。特に高齢期は、筋肉や活力を保つためのたんぱく質が非常に重要ですが、取りだめができないため、こまめに摂取する必要があることなどをお伝えしました。

他の登壇者のお話を聞いて改めて気づいたのは、私たち3名が伝える「食の大切さ」には、立場は違えど多くの共通点があったということです。栄養学、調理の楽しさ、そして健康習慣、それぞれの目線から「食を見直すことの重要性」を多角的に参加者の皆様へお届けできたと感じています。
第2部では、国際学院埼玉短期大学の鈴木玉枝教授をファシリテーターにお迎えし、3名でのパネルディスカッションを行いました。

食育推進基本計画の重点事項であるシニア世代の食生活の質の向上について議論を深めました。栄養のプロ、食の楽しさを伝えるプロ、そして食習慣の啓発を行うプロのそれぞれの立場から、日々の食生活を見直すことの重要性、具体的な実践方法について議論を交わしました。
専門分野が異なるからこそ、参加者の皆さんは「食」を巡る様々な角度からのアプローチを得られたのではないかと思います。質疑応答では、高齢者への具体的なアプローチへの工夫などがたずねられ、参加者の健康への意識の高さが感じられました。
食は単なる栄養補給ではなく、生命の根源であり、人生を豊かにする源であると改めて強く感じました。私自身のテーマであるフレイル予防についても、メタボと同じくらいフレイルという言葉が社会に認知されるよう、今後も活動していきたいと考えています。

左から川嶋啓子先生、鈴木玉枝先生、北山みどり先生、私(岡埜)
今回のセミナーを通じて、「元気な高齢者」を増やすための一助となるよう、食習慣に関する情報をこれからも伝えていきたいと強く決意しました。今回の講演では、フレイル予防の大切な3つの柱「栄養」「身体活動」「社会参加」のうちの「栄養」についてお話しましたが、フレイルになってしまう原因は、社会との繋がりが失われることが入口となります。つまりはこのような講演会に足を運ぶこと自体が「社会参加」となり、健康寿命延伸に繋がるということを最後にお伝えし、結びとさせていただきました。
今回貴重な機会を提供していただいた関東農政局のみなさんに感謝申し上げます。
一般社団法人 日本フレイル予防サービス振興会 https://frailty.or.jp/






