【後編】卵の殻がポリ袋に?「資源循環」パートナーと挑む食品ロスからの価値創造

2025.12.03

資源の有効活用

グループ

環境 その他

こんにちは。 キユーピータマゴ株式会社 サステナビリティ推進課の賀 勝捷です。
前回は「食品ロスをチャンスに」イベントの開催背景と企業間連携について紹介しました。今回は「資源循環」の取り組みについてお伝えします。

2025 年のイベントでは「食品ロス削減」に加え「資源循環」という新たなテーマに挑戦。
この挑戦には強力なパートナー企業が参加してくださいました。

エフピコ様には、使用済み食品トレーを新しいトレーに生まれ変わらせる「トレーtoトレー」の技術をご紹介いただきました。また、ネクアス様には、私たちの工場から出る卵殻を原料に、プラスチック使用量を削減した消臭効果のあるポリ袋を製造する技術をご紹介いただきました。

エフピコ様の展示で説明を受けているところ

当日は実際にリサイクルされたトレーや卵殻入りポリ袋がイベントで使用され、参加者は「ゴミ」が価値ある「製品」に生まれ変わった姿を目の当たりにしました。「もったいない」から始まった活動が、資源循環の新たな切り口に繋がったことを実感できる場となりました。

ネクアス様の展示で説明を受けているところ

今年は参加者同士の交流を深める仕掛けとして、参加者に「他社の商品パッケージを持参する」というユニークなルールを設けました。これは交流のきっかけだけでなく、「資源循環への参加」という参加ルールです。ニチレイグループ様からの参加者は、マヨネーズやドレッシングのボトル、キユーピーグループの参加者は冷凍食品のパッケージを持参。参加者は自分が持参したパッケージがどのようにリサイクルされるのかを学び、日常生活での分別や資源回収の重要性を改めて認識する機会となりました。また、ボトルやパッケージを見ながら「これ、うちでいつも使ってます!」「この商品、気になってました」と、自然と会話が生まれ、会社の垣根を越えた交流の場となりました。

左:資源回収ボックスにマヨネーズボトルを入れているところ、右:冷凍食品パッケージの回収

私たちが目指すゴールは、単発のイベントで終わらせることではありません。この活動をさらに進化させ、食品ロス削減と資源循環への意識向上に繋げていきます。将来的には、これらの規格外品やリサイクル製品が当たり前に商流に乗り、皆さんの手元に届くことを目指しています。サステナビリティは1社だけで達成できるものではありません。業界の垣根を越え、時には競合という関係すら超え、皆で力を合わせることで、地球のために「おいしく楽しく!」良いことを作り上げていけると信じています。さまざまな変化を乗り越え、新しい仲間たちと作り上げたこの素晴らしい「輪」を、来年、再来年とさらに大きく広げていくために、私たちはこれからも挑戦を続けていきます。

笑顔がいっぱいの事務局メンバー

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