発売から55周年「アヲハタ 55 イチゴ」に季節に合わせた2種類が誕生!(第2回)
2025.10.17
食育 その他
グループ
こんにちは。 アヲハタ株式会社 広報室の川澄三千代です。
前回のブログに続き、発売55周年を迎えた「アヲハタ 55」についてのお話です。前回「アヲハタ 55 イチゴ」に日本で初めて「季節に合わせた2種類」を誕生させたことを紹介しました。今回は、季節で味を変えることが実現できた理由である、アヲハタが長年こだわり続けている2つの要素を紹介します。
1つ目は、原料のイチゴの研究です。
アヲハタでは、加工に適したイチゴの育種が必要と考え、中国の山東省と広島県三次市に研究機関を設けて研究を積み重ねています。独自開発品種「夢つづき」を含む約160種類のイチゴを自分達の手で育て、さまざまな条件下での栽培試験、新品種候補の育成評価、品種別加工適性評価を行い、未来に向けた研究を進めています。
広島県三次市の「アヲハタ 果実研究所」
アヲハタは、「農産加工品の美昧しさは、
春夏限定の「さわやかブレンド」は南半球の南米チリで収穫されたイチゴを使用しています。さわやかな香りとキレが特徴でフレッシュな味わいに仕上げています。秋冬限定の「濃厚ブレンド」は、北半球の中国山東省で収穫されたイチゴが主体です。甘い香りと余韻が残る濃厚で芳醇な深みのある味わいに仕上げています。
左がチリのイチゴ、右が中国のイチゴ
2つ目は、フルーツの加工技術を磨き続けている点です。
アヲハタは、フルーツの加工を行ううえで香り・色・テクスチャー※1を大切にしています。
フルーツ本来の“香り”は、おいしいジャムを作る重要なポイントです。元々フルーツが持っている香りは、ジャムにするときの加熱で水蒸気と一緒に飛んで離れていってしまいます。そこで2005年に「香り戻し技術※2」を導入し、製造過程で失われていたフルーツの自然な香りをジャムに戻すことで、香り豊かでフレッシュなおいしさを実現しました。
“香り”へのこだわりをストーリーに仕立てたアニメーション動画「おいしいジャムのひみつ」
もう1つの重要なポイントがテクスチャーです。アヲハタ 55は、“パンの最高の相棒”としてパンの変化に合わせて進化をしています。パンと一緒にジャムを食べた際、味がすぐに無くなってしまうと物足りない、でも飲み込んだ後にジャムの味ばかりが残るのも考えものです。もぐもぐと噛んでいる時にはしっかりと味が感じられ、飲み込んだ後はパンと一緒にスッと消える、何度食べても食べ飽きない絶妙なテクスチャーを追求しています。また、やわらかいパンに塗っても、なめらかで塗り広げやすいような設計を行っています。こういった一つひとつのこだわりが、アヲハタ 55の魅力なのです。
明日の朝、ジャムを召し上がる際に思い出して味わっていただけると嬉しいです。
アヲハタ 55は、“パンの最高の相棒”として、これからも時代に合わせて常に進化を続けていきます。フルーツの自然な香り・色・味わいを生かした商品をお客さまにお届けし、アヲハタのビジョンである「フルーツで世界の人を幸せにする」ことをめざして引き続き取り組んで参ります。
※1 食品の分野でテクスチャーとは、一般的に食べ物を口に入れて咀嚼し飲み込むまでに感じる「歯ごたえ」や「喉ごし」など様々な食感を意味します。
※2 香り戻し技術とは、製造工程中に蒸発するフルーツのさわやかでフルーティーな香りをジャムの中に戻すことで、生の果実に近いフルーツ本来の香りに近づけます。この香り戻し技術にフォーカスし、“香り”へのこだわりをストーリーに仕立てたアニメーション動画「おいしいジャムのひみつ~イチゴちゃんとカオリちゃんの約束~」もぜひご覧ください。
●アヲハタ株式会社https://www.aohata.co.jp/
みかんの缶詰加工とオレンジママレードなどのジャム類の製造を目的として、1932年に広島県竹原市忠海で創業したアヲハタは、現在めざす姿に「フルーツのアヲハタ アヲハタはフルーツと自然の実りの価値をお届けし、心弾む豊かな生活シーンを彩ります」を掲げています。