埼玉・横田農場で体験!「もったいない」を変えるヤマモモ収穫レポ

2025.08.18

社会 その他

こんにちは。 キユーピー株式会社 研究開発本部 新入社員の坪井美和と槇本美波です。

先日、ボランティア活動で、埼玉県小川町にある横田農場へヤマモモの収穫に行ってきました。電車を降りると、目の前には緑あふれる風景が広がっていて、暑さを忘れるほどワクワクした気持ちが込み上げてきました。

ヤマモモの木の下で、笑顔も実りました!

ヤマモモ収穫 〜「もったいない」から「おいしい」へ〜

この活動を主催しているのは、「あすまるさんキッチン」。キユーピーグループマッチングギフト制度「QPeace」で支援している団体です。
「あすまるさんキッチン」は、規格外などで出荷されない農産物を活用し、フードロス削減に取り組んでいます。

横田農場では、毎年ヤマモモの実がたくさん実ります。しかし、ヤマモモは傷みやすく流通が難しいうえ、収穫のタイミングが農繁期と重なるため、多くの実が畑にそのまま落ちていました。そんなヤマモモを収穫し、ドリンクやジェラートに生まれ変わらせたのが「あすまるさんキッチン」です。

私たちは、社内のボランティア募集メールで見かけた「収穫」という言葉に心を惹かれ、この活動への参加を決めました。

枝を揺らして、実を落とす!チームプレーでヤマモモ収穫。

横田農場に到着すると、キユーピーグループのメンバーの他にも10名以上のボランティア仲間が集まっていました。ヤマモモの木には、赤く熟れた実とまだ青い実が混ざって実っていました。完熟した実を口にすると、甘酸っぱくて、他の果物にはない唯一無二の味わいでした。

収穫は、木に登って枝を揺らし、地面に落ちた実を選別するというユニークな方法で行われました。ブルーシートに落ちた実を拾い集める作業には一体感が生まれ、暑さの中でも楽しく進めることができました。

休憩時には、昨年収穫されたヤマモモで作ったシロップをソーダ割りでいただき、火照った体にヤマモモの酸味と炭酸が心地よく染み渡りました。

炎天下の中、約1時間の作業で箱いっぱいのヤマモモを収穫。その後、収穫した実はすぐに加工場所へ運ばれていきました。

炎天下でもがんばった成果。ヤマモモ、箱いっぱい!

種どりは自分たちの文化を形作るもの

ヤマモモの収穫の後、私たちは横田農場の見学もさせていただきました。

皆さんは、日本の農業で使われる種子のうち、国産の割合がどれくらいかご存知ですか?
なんと約10%ほどで、残りの90%は輸入されているそうです。種を取るためには、作物を収穫せずに残さなければならず、また、他の作物と交雑しないよう広い土地が必要になるため、日本での種づくりは年々減っていったそうです。

そんな中、横田農場は、地域の食文化と深く結びついた在来種を守ることが大切だと考え、自家採種(自分たちで種を取ること)を続けていらっしゃいます。見学では、横田農場で育てた水菜や白菜の種も見せていただきました。

地域の食文化を未来へ。冷蔵庫で大切に守られる、自家採種した白菜の種。

自然淘汰と種どりという2つの「ふるい」にかけられながら、地域に長く根付いてきた在来種は、その土地の食文化と密接に関わっています。

これからは、食べ物の背景にも目を向けることを大切にしていきたいと感じました。

●キユーピーグループ マッチングギフト制度「QPeace」
https://www.kewpie.com/sustainability/dietary-lifestyle/social/

●あすまるさんキッチン
農家支援とフードロス削減をテーマに、規格外などで出荷できない食材を「日持ちのするおいしい食品」に加工して、食卓に届ける活動を行っています。
https://www.instagram.com/asumarusun/

●横田農場
https://yokotanojo.com/

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