キユーピーあい café&shop「abiento(アビアント)」 オープンまでの道のりと現在
2025.06.02
ダイバーシティ
こんにちは。 株式会社キユーピーあい ビジネスサポートグループ カフェチームの岩本奈津美です。私は聴覚に障がいがあり、普段は手話や電子メモパッド、口の動きや身振りでコミュニケーションをとっています。プライベートでは切り絵やビーズ小物製作、裁縫や絵を描くなど「作る」ことが大好きです。
私は、キユーピーグループの研修施設「みらいたまご」にある従業員向けのcafé&shop「abiento(アビアント)」の運営業務を担当しています。カフェにくる従業員とのコミュニケーションは、電子メモパッドや指さし注文表、簡単な手話などで工夫して行っています。
新たな挑戦:みらいたまごでのカフェ準備
2024年6月にキユーピーあいの本社が調布市仙川に移転したときに、私は府中市にあるキユーピーあいの中河原事業所に異動し、「みらいたまご」で働くことになりました。最初は売店業務から始まり、その後は2025年3月3日のカフェオープンをめざして準備を進めました。以前に本社があった町田市の社屋でも喫茶を運営していて、「作る」ことが大好きな私は料理も担当していました。
カフェ研修:見て覚える技術
1月からカフェ研修が始まりました。ハンドドリップのコーヒーは、苦味やおいしさ、濃さなどで味を覚えました。ハンドドリップは、かける時間も大切なので、私にも聞き取ることができるタイマーの電子音を利用しています。はカフェラテは、エスプレッソマシンでは入れる時間、スチーマーではミルクの見た目で仕上がりを判断します。研修では、先生にいくつもの質問をして、たくさん練習もしました。そして自分自身で判断しておいしいコーヒーが入れられるようになりました。
café&shopの名前とロゴは、社内募集で「abiento(アビアント)」に決定しました。フランス語で「またね」という意味です。とてもかわいらしく素敵なロゴデザインもできました。
abiento(アビアント)の誕生
そして3月3日にいよいよ「abiento(アビアント)」をオープンしました。
現在は、3人で売店とカフェの両方を運営しています。両方を同時に担当するのは大変です。従業員がたくさん来ると、お待たせしてしまう時間が申し訳なくドキドキして、慌ててしまいますが、2カ月が経ち少しずつ慣れてきました。
「abiento(アビアント)」を運営していると「おいしい」と言ってもらえたり、リピーターを見かけたり、うれしいことがたくさんあります。「手話を教えてほしい」と言われて、「コーヒー」「カフェラテ」などをお教えしたこともあります。そのようなコミュニケーションも日々の私の楽しみです。
忙しい業務の合間に安らげる憩いの場所をめざして
これからカフェメニューを増やして、グループ従業員のみなさんにもっと喜んでもらえる「abiento(アビアント)」にしていきたいと思っています。いつでも笑顔でお客さまをお迎えし、余裕をもって対応できるようになりたいです。そして、忙しい業務の合間に安らげる場所を提供できるように努めていきます。
●株式会社キユーピーあい https://www.kewpie-ai.co.jp/
2003年12月にキユーピー株式会社の特例子会社として認定され、色々な能力を持った障がい者と健常者が共に働く喜びと自己成長を実感できる会社としてスタートしました。特例子会社とは、障がいのある方の雇用の促進、そして安定を図るために設立された会社のことです。