2018年08月16日
こんにちは! キユーピー株式会社 CSR部の大串です。
4月26日と7月13日のブログでもご紹介しましたが、「子ども食堂」をはじめとした食を通じた地域の居場所づくりへの理解を深めるため、従業員が自ら手を挙げて子ども食堂へ出向き、ボランティアとして参加する活動を行っています。
第3回目となる7月31日は、再び一般社団法人 寺子屋いづみさんが運営されている「寺子屋 子ども食堂」へキユーピーの社員がボランティアで行き、調理を担当する前半4名、メンバー入れ替えで配膳を担当する後半5名が参加しました。
全国で急激に拡大を続けている子ども食堂ですが、新たに立ち上げた団体の皆さまが苦労されていることの一つに、'食材やボランティア人材の不足' があるそうです。そのような中、「寺子屋 子ども食堂」は地域にしっかりと根づき、食材もボランティアも自然と集まっているという特長があります。そういった点についても、代表の岩岡いづみさんから丁寧にお話をしていただき、メンバーと共に理解を深めることができましたので、参加したメンバーからの感想をご紹介します。
【写真】階段を上がって2階が会場
- キユーピー株式会社 経営推進本部の翠(みす)です。
- 前半の調理を担当しました。「寺子屋 子ども食堂」は、昨年10月から月1回で開催されている子ども食堂で、母体は 「寺子屋いづみ」 という35年も前から地域の様々な子どもたちを受け入れてきた学習塾です。器具や食材はほとんど寄付、調理やチラシ作製はボランティアでまかなわれているということで、35年間で培われてきた人と人の絆がしっかりと機能している印象でした。
一方、環境面では小さな子供では上がるのが難しいような狭くて急な階段や給湯器がなかったり、電気設備が不十分なために調理中はエアコンを消しての作業だったり・・・ボランティアの方々も利用者も安心して過ごせる環境になるには、まだまだ道のりが遠いように感じました。
【写真】『キユーピーみらいたまご財団』の助成金で整備した水回り
【写真】調理台代わりのテーブル
子ども食堂を始めたきっかけは、「勉強を教えている子どもに、時々おにぎりをにぎってあげていたら、子どもの成績が上がってきた」という体験をしたことを通じ、「食べ物を通して愛情が伝わり成績もあがったのではないか」と考えるようになったからだそうです。
日焼けした顔に汗を流しながら一生懸命話してくださった岩岡さんのお話は、実感がこもっていて説得力がありました。
食を通した愛情や絆。言葉だけでなく、実践し続けていくことが何よりも大切なのだと思いました。(翠)
【写真】調理を担当する前半メンバー、岩岡さんとボランティアの皆さん
- 同じく、キユーピー株式会社 経営推進本部の坂本です。
- 後半の配膳を担当しました。当日は勉強を教えてもらっていた高校生が手伝いに来て受付をしてくれたので、私たちは配膳に集中することができました。
【写真】配膳を担当する後半メンバー
食堂が開くと、お父さんと中学生くらいの男の子、小さなお子さん連れのお母さん、小学生くらいの男の子など、常連と思われる方たちが次々と来て、それぞれ代表の岩岡さんと会話をしながらゆっくりと時間が流れていきました。あっという間に座席はいっぱいになり、不慣れな我々は常にバタバタ。岩岡さんのお話だと人数はなかなか読めないとの事でしたが、更に当日は夏休みという事もあり満員御礼の状態でした。
落ち着いた頃になると、友達同士の女の子が2人、その後も小学生が1人、また1人とやってきて、寺子屋いづみの子ども食堂は常に会話で溢れていました。
ここには、来た人それぞれの居場所・時間を提供している食堂があり、それを包み込む岩岡さんの存在とそれを支える人たちがいて、皆さん思い思いの過ごし方ができる地域に根づいた「子ども食堂」があると感じました。(坂本)
- 最後に当日のメニューのご紹介です。
- ファミリーマート様からの寄贈で「うなぎ」もありましたので、大変盛りだくさんでした!
- ・夏野菜たっぷりカレー
- ・うなぎ(ファミリーマート様寄贈品)
- ・夏野菜と薬味の冷奴
- ・きゅうりとわかめの酢の物
- ・お吸い物
【写真】メニューと食事の様子
不慣れな私たちが「あの器が足りない!」などバタバタしていたところ、食事を召し上がりに来ていたお母さんのお一人が、「食器の用意手伝いましょうか?」とお声掛けくださいました。
岩岡さんから、数年前学習塾に通っていた子どもたちが大きくなって食堂を手伝ってくれているお話を聞いた時、そして参加者からありがたいご提案をいただいた時、「そうか、参加者もサポーターとして一緒に居場所をつくってくれているのだな」と、改めて実感することができました。地域に根づく居場所とは、集う人々が時間をかけて少しずつ育み、そしてリレーのように次世代に繋いでいくものなのだと、一つの答えを見つけたような気がしました。(大串)
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