2013年06月24日
みなさんこんにちは伊丹工場の三木です。
先日紹介した農作業体験"田能の里芋作り"の後、同じメンバーで藻川漁業協同組合さん主催の稚鮎の放流に参加しました。放流は猪名川・藻川の清流復元を目的として行われ、稚鮎は毎年兵庫県の南西部を流れる揖保川から運ばれてきます。
放流場所は畑のすぐ近く、毎年9月に行われる水辺まつりの会場と同じ場所です。
10時の放流開始にはまだ少し時間があるという事で、農作業で汚れた長靴を洗うために入った川の水は冷たく、川面を吹き渡る風は涼しく磯の香りがしました。
川なのに磯の香り?と思われる方も多いと思いますが、猪名川・藻川の下流域には、潮の満ち引きで川の深さが変わり、川の水と海水が混じり合っている所があります。これを汽水域(または感潮域)と言って水辺まつり会場付近までそれが続いている、日本でもめずらしい川だそうです。(水辺まつりクイズラリーの豆知識より)
そうこうするうちに姫路ナンバーの車が到着、今年も揖保川の稚鮎の精鋭たちが藻川にやってきました。土手の上から筒状のポリ袋をつたって鮎が降ろされます。
勢いよく流れおちてくる、約10cm弱に成長した鮎をかごで受け止め、川に浸けておきます。これくらいに成長していると川の水に浸かったうれしさからか飛び跳ねて隣のかごにジャンプする元気な鮎もいます。
すべての鮎が降ろされた後、一斉に放流開始です。
かごを傾けるといっせいに泳ぎ出して、あっという間に目の前からいなくなってしまいました。海を目指して泳いで行ったのでしょうか。鮎も実は一旦海に降り、ある程度まで成長してから川に戻ってくる形をとるものが多い回遊魚なんですね。
藻川が今よりもさらにきれいになって、この鮎たちが元気で再び藻川に帰って来てくれることを願わずにはいられません。
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