2013年02月13日
みなさんこんにちは、キユーピー伊丹工場の狩野友美(かのゆみ)です。
2月2日(土)、毎年恒例の猪名川クリーン作戦がありました。
クリーン作戦の後には、自然と文化の森協会さん主催による自然観察会『猪名川と自然林の観察~生きものの冬越し~』を行いました。
『水辺で楽しみ隊』になった私たち大人9名子ども3名は、猪名川・自然林のビンゴカードと双眼鏡やルーペを片手に、猪名川を川伝いに下流側に下っていきました。
まず、最初に私たちの前に現れたのは、冬の野鳥たちです。
双眼鏡で覗くと、ツグミやセグロセキレイ、水辺にはマガモが夫婦で泳いでいました。すると、子どもから「鳥は冬になると太って見えるけどどうして?」という質問。大人が見過ごしている疑問に、自然と文化の森協会の佐藤さんは「鳥も冬は寒いらしく、羽毛を膨らませて空気の層を厚くして防寒対策をしているんだよ」と教えて下さいました。
子どもも大人も、なるほどと納得をしながら観察していました。
次に目にしたのは、原田下水処理場の河川放水場所です。
6市2町から流れてくる生活排水を一ヶ所で受け、処理をしなければならないため、規制数値は守られているものの、猪名川の水質が良くない原因の一つと考えられています。
私たち一人ひとりができることは、節水をして無駄に水を流さないことと、できるだけ水を汚さないよう工夫することで処理場に負担をかけないこと。放水の現場を前にみんなの思いが一つになりました。
最後に向かったのは、猪名川自然林です。
猪名川沿いにこんな場所があったのかと思う静けさと美しい景観にみんなが驚きでした。この自然林は、兵庫県の貴重な自然を保全し、生物多様性を確保することを目的に作成された「兵庫県版レッドデータブック」にも載っているそうです。
林の主要な木であるエノキやムクノキに触れたり、冬越ししている昆虫をみんなで探したり、鳥が好む実を採ってみたり、黒くて甘い木の実を食べたりと、子どもも大人も一緒になって夢中で楽しんでいました。
45分予定の観察会だったにも関わらず、あっという間に2時間が経っていました。
私たちにとって、今まで猪名川クリーン作戦は清掃活動をするだけでしたが、この観察会を開催したことで、身近で豊かな自然環境を目で見て体で触れて感じることができました。子どもたちが必死に生き物や植物を探す姿を見ていて、自分の子どもの頃が思い出されました。
この素晴らしい自然環境をずっと守り続けていくためにも、このような機会に自ら足を運んだりすることが大切だと感じました。
猪名川では、水辺にちなんだ催しが年間を通してたくさん行われています。機会がありましたら、是非参加していただければと思います。
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