2011年05月26日
みなさんこんにちは。
キユーピー伊丹工場の狩野友美(かのゆみ)です。
キユーピー伊丹地区では、「プルタブを集めて車イスを!」を合言葉に、プルタブ回収を行っており、昨年、車イスをいただくことができました。
6年の歳月の中で、キユーピーグループ内、NPO法人まいどいんあまがさきさん、尼崎市立明城小学校、七松小学校のみなさん、その他水辺まつりに関わっている多くの方々の温かい想いがこもった車イスです。
3月11日、未曾有の東日本大震災が起こりました。
キユーピーグループでは義援金というかたちで支援をしましたが、被災地にこの車イスを送ることができないかと伊丹市に相談をしていました。先日、兵庫県で活動する『ボランティア団体 ユー・アイ・アソシエーション』様のご紹介を受け、5月2日に被災地へ向かうという事で届けていただくことになりました。
同団体の東北訪問は今回で4回目。支援先は「岩手県野田村」です。
野田村は壊滅状態となりましたが、道路の寸断により復旧の手さえ入っていない地域です。
たった1台の車イスですが、避難生活を強いられている方のお役に立つことができると思うと、思わず涙があふれてしまいました。
出発前のお忙しい中、代表の赤松さんに工場へ来ていただき、お話をうかがうことができました。赤松さんは「震災から2ヶ月たった今、私たちに求められている支援は被災地の経済を活性化することです。」と語られました。そのため、被災地で購入できるものは被災地で購入されているそうです。
また、支援物資を届けたトラックで、宮城県・岩手県・福島県の地酒・味噌・ジュースなどの物産を持ち帰り、関西のイベントなどで販売し次の支援につなげていくと話されていました。
お話をうかがい思うことは、「被災地の現状を知り、受け止め、考えること」の大切さです。
自然の脅威、その中で生かされていることの素晴らしさ、人と人の絆の強さ等、改めて感じる事がたくさんあります。日本中、世界中がこの気持ちを大切にすることが、次への行動となり、復興につながっていくのだと信じています。
車イスにこもったみんなの想いが、被災地の元気や希望につながることを願っています。
※5月16日の段階で、野田村は支援品の受付を止める程、支援品が届いているそうです。
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