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使用済みプリペイドカードで海外支援 その2

2009年02月12日

みなさんこんにちは、三木麻江(キユーピー伊丹工場)です。

1月22日、社会福祉法人さくらんぼさんや近隣の小学校、キユーピー伊丹地区で集まったプリペイドカードを持って、東京市ヶ谷の健康保険会館の中にある財団法人ジョイセフを訪問しました。直接お渡しして、皆さんの思いを伝えたかったからです。
エレベーターを降りたところには、全国から送られてきたと思われる段ボールが山積みされ、部屋の中は支援先国のファイルが壁一面を埋め尽くしていました。

支援先のファイル  収集雑誌1  収集雑誌2

ジョイセフにはあらかじめ訪問の主旨をお伝えしていたので、国際協力推進課長 簡野様が対応して下さいました。

最初に支援の現状を聞きました。
不況で以前のようにプリペイドカードが買われなくなった事、使用済み切手は根強い人気がある事、書き損じのはがきやベルマーク収集への協力をジョイセフとして強く求めていく事などをお聞きし、これから伊丹地区としてどのように協力できるか考えていきたいと思いました。

プリペイドカードを手渡し     プリペイドカードの仕分け


収集家による購買量が少なくなったとはいえ、1枚で駆虫剤1錠に変わる価値があることをお聞きして、持参した4800枚のカードをお渡ししました。

駆虫剤1錠の持つ意味・・・みなさんは開発途上国の子どもたちの写真で、手足がガリガリにやせ細り、お腹だけが異様に膨らんでいる姿を見た事があるでしょうか。私は何かの病気で膨らんでいるのだと思っていたのですが、実は殆どが寄生虫によるもので、ジョイセフの提供する駆虫剤(以前はプリペイドカード1枚=駆虫剤3錠)を1錠服用させるだけで全てが便とともに排出されお腹がへこむそうです。ジョイセフでは衛生管理の重要性を伝える為に、排出された寄生虫を洗浄して彼らに見せています。排出される量は一人当たり253匹にもなり、1リットル瓶一杯になる大きさと量で、このまま増え続けると命をも奪われてしまいます。


私たちが今まで捨てていたもので救える命があることを、これからも多くの方々に伝えていきたい、その思いをさらに強くした今回の訪問でした。

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