2009年02月13日
こんにちは。なかしま です。
私の仕事の範疇にリスクマネジメントがあります(というか自分で発案して自分の仕事になった)。経営の取り組みは、輸入ものが多くてリスクマネジメントもその一つです。内容的に全く新しいものではなく、誰でも自分たちのビジネスを遂行するにあたり、大きなリスクをなるべく事前に軽減・防止することはやっているのです。それを組織的・体系的に行うことをリスクマネジメントと呼び、企業グループ全体で行うことを、エンタープライズ・リスクマネジメント(ERM)と呼んでいます。
実際に取り組んで難しいと思うところがいくつかあります。
リスクマネジメントは危機予防(野球でいうと1回から8回までの攻防、狭義のリスクマネジメントともいわれるようです)と危機管理(9回表裏の緊迫した攻防)にわけられるのですが、この区別をつけて、社内に理解してもらうことが大変です。
消費者の方を対象としたサービス、商品を提供している企業で、特に危機管理は重要といわれ(俗にメディア対応とも言われますが)、当社でも広報室が中心になってトレーニングを行っています。極めて限られた時間の中で、対応について次々と意思決定をしていくことは、自分の頭の中が整理されていないと非常に困難なものです。
危機予防においては、危機を分類し、特に重要なリスクについてなるべく漏れがないように、洗い出しを行っています。重要性を決定する要素は、発生頻度と影響度になりますが、それを決定すること、決定したリスクをわかりやすく明文化していく作業は、相当のスキルが必要になる作業と感じています。プロフェッショナルの力を借りながら、リスクの軽減に努めることをこれからも続けていきます。
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