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2006年度の廃棄物排出量の増加について

2007年11月27日

こんにちは キユーピーの佐々木です。

社会・環境報告書のアンケートではさまざまなご意見をいただいているのですが、今日はハガキでいただいたこんな質問を紹介したいと思います。

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廃棄物排出量が上がっていますが何故でしょう?
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他にも同じような質問をいただいているのですが、ご指摘のとおり2006年度の廃棄物の排出量は2005年度に比べて上がっています。

実はウェブ版であるフルレポートではその理由について記述しているのですが、冊子版であるハイライトではスペースの関係もあり、グラフのみで説明がありません。「フキダシにして説明しよう!」というアイデアもあったのですが、字が小さくなってしまうのでやめました。

さて、廃棄物の排出量ですが、2005年度と比較すると、「ダンボール・紙類」や「廃プラスチック」、「ガラス類」では削減が進んだものの、動植物性残さと排水処理汚泥の増加により、全体として廃棄物量が増えてしまいました。

大きな原因は2つあります。


1つは製品構成の変化です。

工場で製造している食品にはさまざまなものがありますが、製品の種類によって、どうしても動植物性の残さ(一般家庭でいう生ゴミ)が多いものと少ないものとがあります。
2006年度については、そういった「残さの多い」製品の生産量が増えたという事情がありました。

また、残さの多くは製造する製品を切り替える際に発生します。多品種少量生産が増えると、切り替えの機会が多くなるため、その積み重ねも排出量の増加につながっています。


もう1つは排水負荷の増加です。

これは動植物性残さの量とも関係しているのですが、製品を切り替える際の洗浄水の汚れが多くなったため、排水処理過程で排出される汚泥が多くなってしまっています。


こういった理由で廃棄物の排出量が増えてしまったわけですが、工場ではラインの短縮化やロスの出にくい生産方法の検討といった改善に取り組んでいます。

2007年度の結果の結果に期待したいと思います。

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