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米国のフードバンク事情

2008年06月23日

こんにちは。なかしま です。

いつもお世話になっているセカンドハーベストさんの特別ミーティングで、シカゴのフードバンクの方が来日され、本家米国の状況についてお知らせいただきました。

企業にとってのメリットは、いわゆるコーズ・リレーティッド・マーケティングというもので、ポジティブな理由があり、販売に直結しなくとも企業イメージが良くなることを期待したマーケティング手法ですが、その一環として食品企業による食品の寄付が行われている、ということです。

写真:フードバンク左がシカゴから来日されたディックさん、右が理事長のチャールズさん(いつもお元気です)

ディックさんの話によれば、シカゴでは大手小売業者が中心となって、企業とタイアップして、特定の商品について、企業が一定額を寄付するキャンペーンをここ8年行っており、毎年参加企業が増えている、ということでした。

近年では大手企業を中心に企業の生産・物流の効率化が進んで、いままで「販売不適」となっていた商品があまり出なくなっており、フードバンクに供給される総量が減っており、十分な量が確保できない、という話がありました。

一方で金銭の寄付も相当ありますので、必需品であるパスタ、ツナ缶などの商品をプライベードブランドで作って供給する、ということもあるそうです。ある意味では、市場で流通する商品を買うことで、主体的に選べるために、供給される方々の健康に適切に配慮した主食を提供できる、ということで、相当のメリットもあるようです。確かに「販売不適」となる商品ばかりでは、食生活のバランスが時折悪くなることもありそうですね。

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