大学と大学院で発酵学、主にお酢を作る酢酸菌の研究をしており、将来は食品業界での就職を希望していました。海外にも興味があり、大学時代から留学生との交流やアメリカへの交換留学、インドネシアやスリランカでの研修を経験。海外のスーパーで日本の商品が販売されていたり、現地の方に日本のブランドや企業名が知られていたりするととてもうれしく、日本の食品をもっと世界に広めたい、海外で商品開発に携わる仕事をしたいと考えるようになりました。

キユーピーは、こうした希望を叶えられそうだと感じた上、社是社訓がユニーク。商品だけでなく、ものづくりの姿勢や考え方も含めて、キユーピーを海外に広めたいと思ったのが志望した理由です。それと、先輩社員の雰囲気が自分に合いそうで、一緒に働きたいと思ったことも、入社の決め手になりました。

入社直後は営業部署で、毎日不安なことばかり。規模の大きい案件を任されることもあり、責任とプレッシャーに押しつぶされそうでした。それでも、周囲の先輩方の助けを得て、一つひとつの仕事に真摯に向き合うことで成功体験を積み重ねることができました。駐在経験のある先輩から、「国内で働くのも海外で働くのも基本は同じ。国内で商品知識や営業スキルなどキユーピーの営業の基礎をしっかり身に付けることが必須だ」と教わって以降は、目の前の仕事を丁寧に取り組むことを心掛けるようになりました。当時は「なぜすぐに海外の部署に異動させてもらえないのか」と思ったこともありますが、今の土台を作れたのは間違いなく国内の営業部署での6年間のおかげです。私のキャリア、そして人生にとって、とても貴重な期間でした。

2022年からは、アメリカのカリフォルニア州にあるキユーピーのグループ会社「Q&B FOODS, INC.」で、カナダを含む北米西エリアのフードサービス営業を担当しています。主な仕事は、卸売業者を通じて現地のレストランへの商品・メニュー提案を行うことです。担当エリアが広く、車での長距離移動や出張、早朝からの試食会準備など体力が必要ですが、提案したメニューを喜んでいただけたり、新たに商品をご購入いただけたりしたときにやりがいを感じます。

キユーピーのマヨネーズは、洗練された日本の技術が詰まった味と、使い勝手が良くてユニークなチューブが魅力です。私の営業活動によって、キユーピーのマヨネーズやドレッシングが食べられるシーンが世界に広がり、各国の食文化をより豊かにできれば、これ以上の喜びはありません。また、国内で学んだお客様に寄り添う課題解決型の営業を海外でも実践し、一人でも多くのお客様に喜んでいただけるよう仕事に取り組んでいます。

今後は、日本で積み重ねた経験を生かし、アメリカでしかチャレンジできないことをできるだけ多く経験したいと考えています。日本とアメリカ、両方での営業経験を活かし、5年後、10年後には、私が就活生のときに思い描いていた海外の商品開発業務に携わり、「商品開発もできる営業」をめざしていきたいです。

皆さんも、就職先では配属された部署で不安になることがあるかもしれません。でも、目の前の仕事に真摯に向き合って経験を積み、周囲に自分の希望を伝えることでチャンスはつかめると信じています。その制度や社風も、キユーピーにはあります。また、努力している姿を見ていてくれて、困ったときに手を差し伸べてくれる仲間もいます。困難な課題にぶつかることもあると思いますが、最後まで諦めずに成し遂げたときの達成感や、仲間とともに経験を共有する喜びは格別です。ぜひ、キユーピーの仲間として一緒に働き、成長していきましょう！