食べものとSDGs

Q&Aで考えてみよう!SDGsと食生活のぎもん

〜2030年までにわたしたちができること〜

Q&Aで考えてみよう!SDGsと食生活のぎもん
SDGsについて考えてみよう!

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2030年までに達成する目標の「SDGs(エスディージーズ)」という言葉を、教科書やニュースで見たり、聞いたりしたことがある人も多いと思います。

2030年にみなさんは何歳なんさいになり、何をしているでしょうか。学校で勉強をしている人も、働いている人もいると思います。それぞれの未来を思いかべてみましょう。

2030年までの目標「SDGs」って?
わたしたちにどんな関係があるの?

2030年までの目標「SDGs」って?私たちにどんな関係があるの?

いま、わたしたちがらす地球上にはたくさんの問題があります。その中には、環境破壊かんきょうはかいによる地球温暖化ちきゅうおんだんかや気候変動による自然災害しぜんさいがい増加ぞうか食料危機しょくりょうきき貧困ひんこん紛争ふんそうなど、このままでは将来しょうらい地球に今のようにらせなくなるかもしれません。

そこで、世界中の人が安心してらし続けられるように、世界の国や地域ちいきが協力して、共に成長し、他者を思いやり、環境かんきょうを大切にしていくための取り組み「SDGs」という目標が立てられました。

Q&Aで考えてみよう!SDGs

〜1.SDGsって何?〜

未来をになうみなさんにもSDGsを知ってもらい、考え、行動していくことが大切になります。SDGsについて、Q&Aをもとに考えていきましょう。
  1. Q1-1SDGsって何?
    A1-1「地球上の誰一人だれひとりとして取り残さない」をキーワードに作られた、世界共通の目標です。

    SDGsは、地球上のいろいろな課題を解決かいけつし、将来しょうらいに渡ってわたしたちのらしや地球を守りながら、ゆたかで幸せな未来をきずいていくために作られました。SDGsは、大人も子どもも、一人ひとりが日々の生活の中でできることから考え、行動することで、2030年までの達成をめざしています。

    ※ 英語では「Sustainable Development Goals(持続可能じぞくかのうな開発目標)」といい、各単語の頭文字をとってSDGsとばれています。

  2. Q1-2SDGsの目標にはどんなものがあるの?
    A1-2SDGsには17の目標とそれを解決かいけつしていくための具体的な169のターゲットがあります。
    17の目標はそれぞれつながり、関係しあっています。

    GOALS
    SDGs17の目標
    1. 貧困ひんこんをなくそう/2. 飢餓きがをゼロに/3. すべての人に健康と福祉ふくしを/4. しつの高い教育をみんなに/5. ジェンダー平等を実現じつげんしよう/6. 安全な水とトイレを世界中に/7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに/8. 働きがいも 経済成長けいざいせいちょうも/9. 産業と技術革新ぎじゅつかくしん基盤きばんをつくろう/10. 人や国の不平等をなくそう/11. 住み続けられるまちづくりを/12. つくる責任せきにん つかう責任せきにん/13. 気候変動に具体的な対策たいさくを/14. 海のゆたかさを守ろう/15. 陸のゆたかさも守ろう/16. 平和と公正をすべての人に/17. パートナーシップで目標を達成しよう
  3. Q1-3SDGsは、わたしたちにどんな関係があるの?
    A1-3一人ひとりが、SDGsを理解りかいし、考えて行動することが、よりよい未来を作るために必要です。

    SDGsは、地球上にらす、すべての人に関係があります。わたしたちの安全・安心な生活、らしのゆたかさ、そして地球環境ちきゅうかんきょうふくめ、身の回りのさまざまなことに問題がふくまれているからです。よりよい未来のために、SDGsの知識ちしきを深め、「わたしたちに何ができるかな?」と考え、取り組んで、行動していくことが大切になります。

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〜2.SDGsとわたしたちの食生活のいま〜

SDGsの中には、わたしたちの食生活と深い関わりを持つものがあります。例えば、人々の生命と健康をそこなう「飢餓きが」は、とても重要な課題です。その一方、食べるためにつくられた食料がてられる「食品ロス」という課題もあります。
ほかに、SDGsには食生活に関わるどんな課題があるのか見てみましょう。
  1. Q2-1世界中で満足な食事ができない人はどのくらいいるの?
    A2-1およそ8億1,100万人以上(2020年度調査)ともいわれています。
    およそ8億1,100万人以上(2020年度調査)ともいわれています。

    飢餓きがとは、食べるものが手に入らず、栄養不足などの面から生活が困難こんなんになっている状態じょうたいをいいます。世界には、1日中、何も口にすることができない、またはほんの少ししか食べられず、苦しんでいる人がたくさんいます。

  2. Q2-2栄養が十分に摂取せっしゅできないとどうなるの?
    A2-2年齢ねんれいに対して身長が低すぎる発育阻害はついくそがいなど、健康と生命に深刻しんこくな問題が起こります。

    世界では、およそ1億4,900万人の5才未満児が年齢ねんれいに対し身長が低すぎる発育阻害はついくそがい、4,500万人以上が身長に対して体重が少なすぎる消耗症しょうもうしょう、3,900万人近くが体重過多たいじゅうかたであると推定すいていされています(2020年度調査)。栄養が十分に摂取せっしゅできないと、病気にかかりやすくなり、命を落とすことさえあります。

    また、日本は、食べものが豊富ほうふこまっている人が少ないと思われがちですが、子どもの約7人に1人が相対的貧困そうたいてきひんこんにあるといわれ、深刻しんこくな問題になっています。

    ※   相対的貧困そうたいてきひんこんとは、ごく簡単かんたんにいうと「その国の“ちょうど真ん中のらし”の半分にも満たない」お金で生活しなくてはいけない状態じょうたいのことです。

  3. Q2-3食べものがいっぱいあれば健康でいられるの?
    A2-3健康でいるためには、栄養バランスのよい食事と日頃ひごろ食習慣しょくしゅうかんが大切です。
    健康でいるためには、栄養バランスのよい食事と日頃の食習慣が大切です。

    食べものをたくさん食べればよいというわけではなく、わたしたちが将来しょうらいわたって健康で元気に生活するには、栄養バランスのよい食事が大切です。
    また、朝食をく、あまいものばかり食べる、夜遅よるおそくに食べるなどをり返す食習慣しょくしゅうかんを続けると栄養のバランスがくずれ、将来しょうらい生活習慣病せいかつしゅうかんびょうになりやすくなります。

    ※   生活習慣病せいかつしゅうかんびょうとは:不適切ふてきせつ食習慣しょくしゅうかんや運動不足、睡眠不足すいみんぶそくなどの生活習慣せいかつしゅうかんが深く関わって発症はっしょう・進行する病気のことです。

  4. Q2-4日本で消費しょうひされる食料はどこからきているの?
    A2-4半分以上が海外からです。
    日本で消費される食料はどこからきているの?

    2019年度の日本の食料自給率しょくりょうじきゅうりつ(日本国内で消費しょうひされる食料のうち、どのくらい国内の食料生産でまかなえているかをしめ割合わりあい)は38%です(2019年度 カロリーベース)。日本は、2030年度までに食料自給率しょくりょうじきゅうりつを45%まで引き上げることをめざしています。

    半分以上の食料が海外から輸入ゆにゅうされている日本は「フード・マイレージ」がとても高い国で、地球環境ちきゅうかんきょうに大きな負担ふたんあたえています。

    日本で消費される食料はどこからきているの?

    ※ フード・マイレージとは、食料輸送しょくりょうゆそうにともなう環境かんきょうへの影響をしめす指標で「食料の量×輸送距離ゆそうきょり」で表されます。食料を運んでくる距離きょりが長いほど、多くのエネルギーが必要になり、二酸化炭素にさんかたんそをたくさん排出はいしゅつします。二酸化炭素にさんかたんそ地球温暖化ちきゅうおんだんか原因げんいんのひとつ。つまり、海外から輸入ゆにゅうされる食料が多いほど、フード・マイレージが高く、環境かんきょうにも負荷がかかります。

  5. Q2-5日本の食品ロスはどのくらい?
    A2-5年間約600万トンです。日本人1人当たり、毎日お茶わん1杯分いっぱいぶんのご飯をてているのと同じ量になります。
    年間約600万トンです。日本人1人当たり、毎日お茶わん1杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。

    世界には、十分な栄養がとれない子どもがたくさんいます。それなのに、日本では半分以上の食料を海外から輸入ゆにゅうし、まだ食べられる食料をてています。また、てることは、輸送ゆそう焼却しょうきゃくにエネルギーが必要になり、環境かんきょうにも負荷がかかります。

    日本の中だけでも、以下のような課題があることがわかりましたね。
    ・約7人に1人の子どもが相対的貧困そうたいてきひんこんにある
    食料自給率しょくりょうじきゅうりつが低い
    ・フード・マイレージが高い
    ・食品ロスが多い

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〜3.2030年までにできること〜

これまで紹介しょうかいしたさまざまな問題に対して、わたしたちは何ができるでしょうか?答えや解決策かいけつさくは一つではありません。ほかにもわたしたち自身で何ができるか、一緒いっしょに考えてみましょう!

2030年までにできること
  1. Q3-1世界の飢餓きがに対してできることは?
    A3-1日本は、世界のさまざまな国々を支援しえんしています。

    発展途上国はってんとじょうこくへの支援しえん、また国連世界食糧計画こくれんせかいしょくりょうけいかく(WFP)などの国際機関こくさいきかんを通じて、世界の飢餓きが貧困ひんこんに対するさまざまな支援しえんを行っています。

  2. Q3-2日本の相対的貧困そうたいてきひんこん解決かいけつするためには?
    A3-2政府せいふによる「子どもの未来応援みらいおうえんプロジェクト」などがあります。

    日本国内の子どもの貧困対策ひんこんたいさくとしては、例えば、政府せいふによる「子どもの未来応援みらいおうえんプロジェクト」があります。このプロジェクトでは、国や地方自治体の支援しえんがまとめられています。また、企業きぎょうや人が募金ぼきん寄付きふを行い、こまっている子どもたちをサポートする取り組みも行われています。

    それから、解決策かいけつさくのひとつとして、子どもを支援しえんする「子ども食堂しょくどう」という場所があります。「子ども食堂しょくどう」は、無料または低額ていがくで子どもたちに食事を提供ていきょうする取り組みですが、地域ちいきだれもが利用できたり、食文化のことが学べたりするなど、いろいろな人とつながりを持てる場が広がっています。
    自分の住んでいる地域ちいきのまわりにはどんな取り組みがあるか調べてみましょう。

  3. Q3-3栄養バランスのよい食事をとるためには?
    A3-3朝ごはんを食べること、いろいろな食材をバランスよく食べるなどの食習慣しょくしゅうかんを身につけることが大切です。
    栄養バランスのよい食事をとるためには?

    朝ごはんをしっかり食べることは1日を元気にはじめるためにも、わたしたちの成長にも大切な役割やくわりをもっています。

    さらに、毎日の食事で五大栄養素ごだいえいようそ(炭水化物、たんぱくしつ脂質ししつ、ビタミン、無機質むきしつ(ミネラル))をバランスよくとりいれられるといいですね。ほかにもできることを考えてみましょう。

    〈参考〉私たちの健康や成長のために五大栄養素を知ろう!

  4. Q3-4日本で生産される食料をやしていくためには?
    A3-4地産地消や家庭菜園などがあります。

    その地域ちいきで生産されて、その地域ちいき消費しょうひすることを「地産地消」といいます。地域ちいきで生産された食材を選ぶことで、Q2-4紹介しょうかいした食料自給率しょくりょうじきゅうりつを高め、フード・マイレージをらすことに役立ちます。また、食材の鮮度せんどたもてる、地域ちいき活性化かっせいかするなど、いろいろなメリットがあります。

    日本の食文化のことを知り、食への興味きょうみを深めることも大切です。ぜひ、自分の住んでいる地域ちいきで生産された食材や食の文化を調べてみましょう。

  5. Q3-5お店や家庭で、食品ロスをらすためには?
    A3-5買い物の仕方、食事の作り方、食べ方の3つのシーンで工夫してみましょう!
    買い物の仕方、食事の作り方、食べ方の3つのシーンで工夫してみましょう!

    みなさんは、食事の前にお菓子かしを食べすぎてしまい、食べきれずに残してしまった、という経験けいけんはありますか?食事を残してしまった時は「どうして食べきれなかったんだろう?」と考えてみましょう。
    また、買い物、料理、食事などのシーン別でもできることはないか想像そうぞうしてみましょう。

    買い物
    あらかじめ冷蔵庫れいぞうこの中にある食材を把握はあくして、余計よけいな食材を買わないように工夫する。
    料理
    野菜でまだ使える部分をてていないか、また、料理を作りすぎていないか確認かくにんする。
    食事
    残った料理は保存容器ほぞんようき保存ほぞんする。また、アレンジして別の料理に生かす。

    他にもどんな工夫ができるのか考えてみましょう。

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SDGsの目標達成に向けて今日から一人ではじめられることもあれば、友達や家族、住んでいる地域ちいき企業きぎょうなど、さまざまな人や団体だんたいと協力することで実現じつげんできることもあります。

世界では多くの国々や企業きぎょう団体だんたい、人々が2030年のSDGsの目標達成に向けて活動しています。どんな活動をしているのか、インターネットや書籍しょせきで調べたり、お家の人に相談したりするのも、取り組みのヒントになります。わたしたちのゆたかな未来のために、いま、できることからSDGsの目標達成に向けてチャレンジしましょう!

ところで、企業きぎょうではどんな取り組みをしているのでしょうか?
キユーピーの取り組みについてご紹介しょうかいします。

キユーピーの取り組み例

キユーピーは、「食を通じて社会に貢献こうけんする」という精神せいしんのもと、健やかな食生活の実現じつげんをめざし、食の大切さ・楽しさをお伝えする活動を続けています。

資源しげんの有効活用】についての取り組み

※ひもづくSDGs の目標「12.つくる責任 つかう責任」

※ひもづくSDGs の目標「12.つくる責任せきにん つかう責任せきにん

  • 日本のたまごの約10%をあつかうキユーピーグループでは、たまごからもお米を作るときの肥料ひりょうや栄養強化食品に活用するなど、たまごを100%有効活用ゆうこうかつようしています。また、カット野菜の製造工程せいぞうこうていで発生するキャベツ・レタスの未利用部(外葉やしんなど)は、牛が食べる飼料しりょうなどに生まれ変わらせています。

【食育】に関する取り組み

※ひもづくSDGs の目標「2. <ruby>飢餓<rt>きが</rt></ruby>をゼロに」「3. すべての人に健康と福祉を」「4. 質の高い教育をみんなに」

※ひもづくSDGs の目標「2. 飢餓きがをゼロに」「3. すべての人に健康と福祉ふくしを」「4. しつの高い教育をみんなに」

  • 工場見学(オープンキッチンやマヨテラス)
    食に関わるいろいろなイベントを実施じっしし、オンラインでの見学も開始しています。
    予約サイトはこちら
  • マヨネーズ教室
    「マヨスター」が全国の小学校をおとずれ、マヨネーズのひみつや野菜を摂ることの大切さについて学び、マヨネーズの手づくり体験をします。オンラインでの実施じっしも開始しています。
  • キユーピーみらいたまご財団ざいだん
    キユーピーは2017年に「キユーピーみらいたまご財団ざいだん」を設立せつりつしました。食育活動や子ども食堂しょくどうなど、食を通した子どもの居場所いばしょづくりに取り組む団体だんたいへの寄付きふを中心とした助成活動を行っています。
ほかにもさまざまな活動を通して、未来をつくる子どもたちにより良い社会と地球環境ちきゅうかんきょうを残すことができるよう取り組んでいます。くわしくはこちらでご紹介しょうかいしています。
キユーピーグループコミュニケーションブック

みなさんも、SDGsの17の目標達成のために、自分でできること、みんなと協力してできることなどを考えて身近なことからはじめてみましょう。
出典:
外務省がいむしょうWebサイト「SDGsとは?」
出典:
環境省かんきょうしょう「子ども向けESD・SDGsパンフレット」
出典:
国連食糧農業機関こくれんしょくりょうのうぎょうきかん(FAO)ふくむ、国連5機関「世界の食料安全保障しょくりょうあんぜんほしょうと栄養の現状げんじょう 2019」
出典:
農林水産省「食料需給表しょくりょうじゅきゅうほう