食べものとSDGs

動画で学ぼう!“もったいない”を価値かちあるものへ

SDGs「目標12:つくる責任せきにん つかう責任せきにん」を知ろう

SDGs GoAL 12
Point!
  • キユーピーグループが考える“もったいない”を動画で見てみよう!
  • ”もったいない”から考えるSDGs「目標12:つくる責任せきにん つかう責任せきにん」とは?
  • わたしたちの食生活で何ができるか考えてみよう!

みなさんは普段ふだん、“もったいない”という言葉を使っていますか?
日本語の“もったいない(MOTTAINAI)”は、世界中が取り組んでいる
「SDGs(エスディージーズ)」のキーワードにもなっています。
また、いま、日本が取り組まなくてはいけない「食品ロス」の削減さくげんにも役立つ言葉です。
キユーピーグループの取り組みを通して“もったいない”について考えてみましょう。

いま、あらためて考えたい、食の“もったいない”

“もったいない”とは、「資源しげん価値かちを十分に生かすことなく、ムダにしていることをしく感じる」状態じょうたいのことです。
キユーピーグループでは、大切な原料をしっかり使い切ることを前提ぜんていに、どうしても商品化できないところは創意そうい工夫くふうをして新たな使い道で活用しています。
キユーピーグループでは、どんな取り組みをしているのか動画を見ながら確認かくにんしていきましょう。

1.取り組みの一つをくわしく見ていきましょう。
 キユーピーグループの”もったいない”の取り組みのはじまりは?

1年に使うたまごは約42億!「“もったいない”を価値かちあるものへ」のはじまり。

1925年、キユーピーは「日本人の体格たいかくと健康の向上に貢献こうけんしたい」という想いから、
日本で初めてマヨネーズを製造せいぞう販売はんばいしました。
日本人の食生活が洋風化するにつれて、キユーピー マヨネーズが多くの方に食べられるようになり、出荷量もえていきます。
それにともない、キユーピーではこれまでてるしかなかった、たまごから卵白らんぱくの活用法を考えるようになりました。

2.キユーピー マヨネーズの原料の一つはたまごの黄身です。
 黄身以外のたまごから卵白らんぱくはどのように活用しているのでしょうか?

たまごの「から」、からの内側の「まく」、「卵白らんぱく」が食べものや肥料ひりょう化粧品けしょうひんに大変身!

たまごからてない!

たまごからには、カルシウムがたくさんふくまれています。
農作物が健康に育つ土に改良してくれる「土壌どじょう改良材」や農作物の栄養分になる「肥料ひりょう」として使われています。
それから、カルシウムを手軽におぎなうことができる「カルシウム強化食品」の添加材てんかざいにもなっています。

たまごからの内側にある「まく」は化粧品けしょうひんや食品の原料に

たまごからの内側にある0.07ミリしかないうすまくは「卵殻らんかくまく」といい、人の美容びよう健康けんこう維持いじのために役立つので、化粧品けしょうひんやサプリメントなどの食品の原料に加工されます。

マヨネーズに使用しない「卵白らんぱく」は、お菓子かしやハムに

マヨネーズの原料に使われるのは栄養価えいようかの高い「たまごの黄身」です。
マヨネーズに使われない「卵白らんぱく」は、「お菓子かし」「かまぼこ」「ハム」の材料になります。

3.大学との共同研究で広がる、たまご可能性かのうせい
たまごからはお米をおいしく、野菜や植物を元気にすることがわかっています!

さらに進む、たまごの活用法。卵殻らんかく環境かんきょうにやさしい肥料ひりょうになる。

たまごからでお米をおいしく!

キユーピーでは、大学と一緒いっしょに研究を進めています。
お米を栽培さいばいするとき、たまごから肥料ひりょうとして使用すると、お米の収穫量しゅうかくりょうやお米のつぶの大きさ、おいしさなどによい影響えいきょうあたえることがわかりました。

たまごからで、野菜や植物が元気に育つ!

キユーピーのグループ会社であるキユーピー醸造じょうぞうでは、「たまごから」と「食酢しょくす」を使ったカルシウム肥料ひりょうようかつ」を開発しました。
ようかつ」は、水でうすめて野菜や葉の表面に定期的に散布さんぷすると、野菜・果物・お花などの植物が元気に育ちます。

では、なぜ「“もったいない”を価値かちあるものへ」の取り組みが必要なのでしょうか?くわしく考えてみましょう。

“もったいない”から考える
SDGs「目標12:つくる責任せきにん つかう責任せきにん

未来の生活のために、“もったいない”の意識いしきで、いまかぎりある資源しげんを大切に使い、環境かんきょうを守る方法を考えていくこと。
これはまさにSDGsの取り組みにつながります。

SDGsには、17の目標があります。そのうち、「目標12:つくる責任せきにん つかう責任せきにん」は『つくる側(生産者)もつかう側(消費者しょうひしゃ)も将来しょうらいわたって持続じぞく可能かのうな生活が送れるよう、地球の環境かんきょうを守り、責任せきにんのある行動をとりましょう。』という目標です。

12 つくる責任 つかう責任

●つくる責任せきにん=生産者(会社やお店など、商品を提供ていきょうする側)

●つかう責任せきにん消費者しょうひしゃ(商品を購入こうにゅう・使用する側)

わたしたちが日々食べているものや使っているものは、多くの資源しげんやエネルギーを使用して作られています。
しかし、この資源しげんやエネルギーは永遠えいえんに手に入るものではなくなってきています。

SDGs GOAL12

つくる側もつかう側も“もったいない”を意識いしきして、いまかぎりある資源しげんやエネルギーを大切にするために、できることから行動することが求められています。

※SDGsについてくわしく知りたい場合は、こちらも読んでみましょう。

わたしたちの食生活で、
何ができるか考えてみましょう!

わたしたち一人ひとりが消費者しょうひしゃとしてできることはどんなことでしょうか。
お家でご飯を食べるとき、学校で給食を食べるとき、スーパーやレストランで買い物や注文をするときなど、身近なところから考えて、行動してみましょう。

「3R(スリーアール)」について、調べて考えてみよう。

次の3つの「R」を総称そうしょうする、「3R」という言葉があります。

●Reduce(リデュース):ものを大切に使い、ごみの発生をらすこと。

●Reuse(リユース):使えるものをり返し使うこと。

●Recycle(リサイクル):ごみとなるものを、資源しげんとして再利用さいりようすること。

資源しげんやエネルギーをムダなく循環じゅんかんさせて利用する社会(循環型じゅんかんがた社会)を実現するために役立ち、SDGs「目標12:つくる責任せきにん つかう責任せきにん」に取り組むヒントにもなるキーワードです。
「3R」を参考に、身近なところから私たちにできることは何か考えてみましょう。

REDUCE REUSE RECYCLE

食品ロスを らすためにできることは?

食べものをムダにしないために何ができるか、考えてみましょう。
例えば、こんなことができます。

【買い物のとき】
・必要な分だけ買う。
・すぐに食べるものであれば、商品棚しょうひんだなの手前からとる。
【調理のとき】
・野菜の皮やくきなど、ててしまいがちな部分を工夫して調理する。
・残った食材は適切に保存ほぞんする。
【外食のとき】
・食べ切れる量を注文する。

他にもできることがたくさんあります。

※食品ロスについて詳しく知りたい場合は、こちらも読んでみましょう。

No Waste

購入こうにゅうしたものは大事に使おう

ご飯をつくるときの道具などは長く使えるように管理していますか?
調理道具は、きちんとお手入れをすることで、長持ちします。

今日からすぐにできること、また一人でできるものもあれば、大人や地域ちいき企業きぎょうなどみんなで協力して実現できることもあります。
どんなことができるのか、お家の人やお友達とも話し合ってみましょう。
そして、わたしたちの未来の生活のために、いま、できることから取り組んでいきましょう。

この記事で紹介した動画の全編ぜんぺんは以下から確認かくにんできます。
>>「卵の有効ゆうこう活用」動画全編ぜんぺん

  • 出典:外務省がいむしょうWebサイト「SDGsとは?」
  • 出典:環境省かんきょうしょうWebサイト「食品ロスポータルサイト」
  • 出典:環境省かんきょうしょうWebサイト「3R推進すいしんキャンペーンを実施じっししています」