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キユーピーアヲハタニュース

2015/4/2 No.28

★お知らせ

<中国展開における3ヵ所目の拠点>

中国 江蘇省南通市に
「南通丘比食品有限公司」を新設

2015年6月に設立予定
 キユーピーは「南通丘比食品有限公司」(中華人民共和国江蘇省南通市)を設立し、中国国内の新たな市場開拓の準備を進めていきます。中国における拠点は、北京丘比食品有限公司(1993年設立)、杭州丘比食品有限公司(2002年設立)に次いで3ヵ所目になります。

 キユーピーはこれまで中国で、マヨネーズやドレッシングなどの調味料とジャムを中心に製造・販売を行い、徐々に売り上げを拡大してきました。地域に根差した営業活動により、2011年度に約50億円だった売上高は2014年度には110億円へと伸張し、2015年度も前年比130%以上の継続的成長を見込んでいます。

 現在の中国国内の市場環境を見渡すと、沿岸部を中心に食の洋風化や外食産業の発展が一段と進行し、ベーカリーショップやスイーツ店、各国料理の専門店などさまざまな業態やカテゴリーが新興している状況です。また、物流網などインフラ環境も急速に発達してきました。キユーピーの直近の取り組みでは、冷凍のタマゴ加工品のテスト販売を開始し、ベーカリーや外食チェーンにおいて新たな需要を取り込んでいます。

 この市場環境の変化を好機と捉え、中国における原料供給と新規カテゴリーの生産拠点という位置付けで、新たに「南通丘比食品有限公司」を設立します。工場の建設等を進め、2017年前半をめどに製造・販売を開始する予定です。まずは、マヨネーズの原料となる食酢と、新たな需要が見込まれるタマゴ加工品などの展開を図り、将来的にはサラダ・惣菜などの展開も視野に準備を進めます。

 今後は日本国内で培ってきた技術力や、一般家庭向けとフードサービス市場への両輪での提案力をもとに新たな需要を創出し、中国の食の発展に貢献していきます。

<南通丘比食品有限公司の概要>

社名南通丘比食品有限公司
事業内容食酢、タマゴ加工品、サラダ等の製造・販売
会社設立日2015年6月(予定)
本社所在地中華人民共和国江蘇省南通市
資本金約180百万元
決算月12月

【参考:キユーピーのアジアへの展開状況】

キユーピーは現在、中国、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシアの各国でマヨネーズをはじめとした商品の製造・販売を進めており、2014年度の売上高は中国で110億円、東南アジアで64億円となっています。
また、中国(北京・杭州)、タイ、マレーシアの4工場において、食品安全に関する国際的な認証規格であるFSSC22000の認証を取得しています。
中国
1993年に「北京丘比食品有限公司」、2002年に「杭州丘比食品有限公司」を設立。製造品目はマヨネーズ、ジャム、ドレッシング、タマゴ加工品等。家庭用マヨネーズのシェアは北京で約85%、上海で約60%に上る(キユーピー調べ)。2010年には「丘比(キユーピー)」ブランドが、日本の食品会社として初めて中国国内で一般的かつ著名な商標に与えられる「馳名(ちめい)商標」に認定された。
タイ
1987年に現地企業との合弁企業を設立し、マヨネーズ等の製造・販売を開始。マヨネーズの他、ソース、ビネガー、カット野菜等、幅広い商品を主にフードサービス市場に提供している。2009年度から現地法人「キユーピータイランド」を連結対象とし、グループの製造・販売等のノウハウを活用、タイ国内での展開とオーストラリアなど周辺諸国への輸出の拡大を進めている。
マレーシア
2009年に「キユーピーマレーシア」を設立、2010年からマヨネーズ等の製造・販売を開始。マヨネーズ、ドレッシングを一般家庭向けとフードサービス市場に提供。製造・販売する商品はすべて「ハラル食品」としてマレーシア州政府機関から認証を取得。マレーシア国内での展開の他、シンガポールへも輸出している。
ベトナム
2010年に「キユーピーベトナム」を設立。2012年からマヨネーズ、ドレッシング等の製造・販売を開始。ベトナム国内での展開の他、フィリピンへも輸出している。
インドネシア
2013年に「キユーピーインドネシア」を設立。2014年からインドネシア国内でフードサービス市場向けのマヨネーズやドレッシングの製造・販売を開始。製造・販売する商品はすべて「ハラル食品」として認証を取得。