キユーピーアヲハタニュース

2007/10/1 No.62

★新製品

「骨の健康が気になる方に」
特定保健用食品
キユーピー カルK2 60粒(約1ヵ月分)
10月5日(金)から全国に出荷

 キユーピーは、骨の健康が気になる方に向けた特定保健用食品「キユーピー カルK2」を新たに発売します。「キユーピー カルK2」の1日摂取目安量は2粒で、関与成分ビタミンK2が1500μg/日摂取できます。また、カルシウムも250mg/日摂取できます。
 身体を支える骨は、生涯を通じて破壊と形成を繰り返しており、絶えず生まれ変わっています。骨量は20歳代が最大といわれ、加齢とともに減少していきます。骨量が少なくなると、転倒して骨折しやすくなったり、高齢になって骨粗鬆症になり、骨折から寝たきりになるリスクが高まります。
 そこで、若年齢の頃からカルシウムなどをしっかりとり、骨量を高めておくことは、骨の健康を維持するためにとても大切なことです。
 今回発売する「キユーピー カルK2」は、卵の殻から得られる「カルシウム」とカルシウムが骨になるのを助ける栄養素「ビタミンK2」を組み合わせました。食べやすいヨーグルト味のタブレットですので、手軽に継続して骨の健康維持ができます。

写真:キユーピーカルK2
 骨粗鬆症は、長年の生活習慣が原因となることから生活習慣病の一つと考えられています。初期段階では骨量が低下する程度で自覚症状がありませんが、だんだん腰や背中に痛みを感じたり、曲がってきたりします。また骨折しやすくなり、そのまま寝たきりになってしまうこともあります。
 骨粗鬆症は、閉経後の女性や高年齢の男性に多くみられ、50代から急激に患者数は増加します。また、若年齢でも栄養や運動が不足してかかる人もいます。患者数は年々増加しており、2010年には1200万人に達するといわれています。

骨粗鬆症の予防として、これまでは十分なカルシウム摂取が推奨されてきましたが、キユーピーでは、摂取したカルシウムがより効率よく骨になるのを助ける栄養素として、骨代謝への作用が示されているビタミンK(メナキノン−4)に着目しました。

関与成分ビタミンK2について

 ビタミンKは、脂溶性ビタミンの一つで、血液凝固に関与することが古くから知られています。天然にはK1とK2の2種類があります。
 ビタミンK1は主に植物で作られ、緑黄色野菜に多く含まれています。
 ビタミンK2は、納豆菌や腸内細菌などの微生物が作り出し、いろいろな同族体(メナキノン−1〜14)があります。ビタミンK2は、カルシウムを骨にする機能を持つタンパク質(オステオカルシン)の活性化に必要なビタミンです。中でも、メナキノン−4は骨粗鬆症治療薬として利用されており、ビタミンKの中で唯一食品添加物としても認められています。メナキノン−7は納豆などに含まれています。

図1 ビタミンK2の作用メカニズム
図1 ビタミンK2の作用メカニズム

「キユーピー カルK2」の効果

 閉経前後の中高年女性に、ビタミンK2(メナキノン-4)1500μg/日を含む卵殻カルシウムタブレットを12週間摂取していただきました。
 その結果、4〜12週目にかけて、血中の活性型オステオカルシン(Gla-オステオカルシン)濃度は30〜50%増加し、非活性型オステオカルシン(Glu-オステオカルシン)濃度は約50%低下しました。
 そして、血中の活性型および非活性型オステオカルシン濃度の変化は、閉経前女性よりも閉経後女性の方が顕著でした。
 
商品の概要は以下の通りです。
 
1.商品名・内容量・価格・荷姿:
ブランド 商品名 内容量 参考小売価格
(税抜き)
荷 姿
キユーピー カルK2 90g
(12粒×5袋)
7,200円 6個
 
2.出荷日:
2007年10月5日(金)から全国に出荷
 
3.商品特長:
○「キユーピー カルK2」は、骨の健康が気になる方に向けた特定保健用食品です。
○1日摂取目安量2粒で、ビタミンK21500μg、カルシウム250mgが摂取できます。
○食べやすいヨーグルト味のタブレットです。かんだり、なめながら召しあがってください。
「キユーピー カルK2」は厚生労働省から特定保健用食品として2007年2月16日に許可されました。
<許可表示>
本品はビタミンK2を豊富に含み、カルシウムが骨になるのを助ける骨たんぱく質(オステオカルシン)の働きを高める食品です。



なお、キユーピー研究所は、2007年11月に開催される日本骨粗鬆症学会(東京)で、「ビタミンK2(MK-4)含有卵殻カルシウム錠菓の摂取が中高年女性の血清オステオカルシン濃度に及ぼす影響」と題し、ビタミンK2(メナキノン-4)を加えた卵殻カルシウムタブレットをとると骨代謝が高まることを発表します。

【参考】
卵殻カルシウムと合成の炭酸カルシウムの構造の違い
卵殻カルシウムは多孔質な構造をしているので、胃液で溶解されやすいのが特長です。また、魚骨粉などと比べてリン含有量が少ないことも特長です。
卵殻カルシウムの写真
卵殻カルシウム
合成の炭酸カルシウムの写真
合成の炭酸カルシウム
図2 電子顕微鏡写真