ニュースリリース 2006年 No.1

2006/1/11　No.01

★受賞

世界包装機構の「ワールドスター賞」
キユーピーマヨネーズのWキャップが受賞

4月、中国北京にて受賞式

　キユーピーマヨネーズのダブルキャップ（細口と星型に2通りの使い分けができるキャップ）が、世界包装機構（WPO；World Packaging Organisation ）主催、年に1回行われるパッケージングコンテストで、2005年度のワールドスター賞を受賞しました。
　使いやすさと、ヒンジキャップにもかかわらず壊れにくいこと、突起が少なくけがをしにくいことが評価されました。
　今回の受賞製品については、2006年4月、中国北京で開かれる「国際包装展示会」にて表彰が行われます。

出し口を高くし、液切れがよく、キャップに
マヨネーズが付きにくく、汚れても拭きやすくしました

柔軟な構造にし、切れにくい、壊れにくいキャップです

キャップを回して開ける際に、突起が少なく、丸みを持たせ、手が痛くないようにしました

受賞したダブルキャップの商品特長

　「ダブルキャップ」は、上ぶたをポンと開けると細口に、回して開けると星型に、2通りの使い分けができるキャップです。
　2001年にキユーピーマヨネーズの景品として使用し、2002年からキユーピーハーフに採用しました。その後、お客様のご意見をもとに改良をし、キユーピーマヨネーズ80周年である2005年2月から、500g、350g、200g、130gの4種類に採用しました。改良した新しいダブルキャップの特長は下記の通りです。

(1)出し口が高く、使いやすい
	出し口が高いため、マヨネーズがキャップに付着しにくくなります。ノズルがキャップの影にならず出る様子が見やすく、また、ノズル先端部に残ったマヨネーズも器のへりなどで液切りができます。

左（旧ダブルキャップ）に比べ
右（新ダブルキャップ）は出し口（ノズル）が長い

器のへりで液切りができる

ノズルが影にならず見やすい

(2)マヨネーズが付着しても拭き取りやすい形状
	キャップ天面の角を鈍角にし、天面にマヨネーズが付着しても、ふき取りやすくしました。

(3)握ったときにも痛くない

マヨネーズは星型の出し口を使うときに、キャップを回して開けます。一般的なヒンジ付きのキャップは回して開ける想定をしていないため、手で握ると上ぶたの開け口やヒンジの部分が手に当たり、人によっては痛みを感じることもあります（左の写真）。今回のダブルキャップ（右の写真）は極力出っ張りを少なくし、丸みを持たせることで、調理中の濡れた手で握ってフタを開けたり、片手で開けても痛くないようにしました。

(4)キャップが壊れにくい
	プラスチックの強度は低温下では弱くなることが知られています。マヨネーズは開封後、冷蔵庫で保管するため、冷えた状態でキャップを回して開ける時ヒンジ部分が切れにくいよう、また落としても割れにくいよう、形状や材質に工夫をしました（特許申請中）。


柔軟な構造にし、ヒンジ部分に応力が集中することを防いでいます

(5)壊れても手を傷つけにくくしました
	壊れた場合に、手に当たる出っ張りを極力小さくするために、両脇の弾性帯の中心部を細くし、壊れる場合はこの部分が切れるようにしました。

ワールドスター賞について

世界包装機構（WPO；World Packaging Organisation ）は、1968年に設立された包装分野における唯一の国際的な組織で、現在は世界65ヵ国が加入し、本部はスウェーデンにあります。

ワールドスター賞は食品、飲料、健康・化粧品、家庭用品、アウトドア・ガーデニング、医薬品など14分野に分かれています。判定の基準は、内容物の保護、ハンドリング・充填・開閉・再封の容易さ、セールスアピール、グラフィックデザイン、品質、経済性・コストダウン、環境保護・リサイクル適性など10項目について採点され、一定以上の得点のものに対して与えられます。各国の国内パッケージングコンテストの入賞品が応募の条件となっており、日本からの応募資格は、日本包装技術協会主催の日本パッケージングコンテストに入賞したものに限られています。ワールドスター賞を受賞した製品はWPOが作成したパンフレットに掲載され、世界各国に紹介されます。
ダブルキャップは、2005年日本パッケージングコンテストでグッドパッケージング賞の食品包装部門賞を受賞しています。