キユーピーアヲハタニュース
2005/6/21 No.31
★環境・社会報告書

社会的取り組みの項目を充実
「2005年版環境・社会報告書」を発行

グループを含む26工場でゼロエミッションを達成

 キユーピーは、2004年度(2003年12月〜2004年11月)のキユーピー株式会社の単体を中心とする「2005年版環境・社会報告書」を作成し、6月21日(火)から社外に配布します。
 今回で5回目となる本報告書は、環境情報のほか社会的取り組みに関する情報も充実させ、名称を「環境・社会報告書」に変更しました。
 今後、中期経営計画(2004年度〜2006年度)で掲げた「廃棄物の削減」や「省資源化」など、環境に関する目標達成に向けて取り組むとともに、「食育」や「ユニバーサルデザイン」の推進など企業の社会的責任についての取り組みも強化していきます。

はがしやすい紙ラベル
はがしやすい紙ラベル

 キユーピーは、環境に対する取り組み姿勢や実績、活動内容を社内外に幅広く理解していただくために、2001年6月以来、毎年、環境報告書を発行しています。
「2005年版環境・社会報告書」では、環境や品質、社会的取り組みに対する従業員一人ひとりの思いを、写真とともに多く掲載しました。
 以下に本報告書の概要についてまとめました。

【本報告書の対象範囲】
エネルギー使用、廃棄物、大気・水域への排出等にかかわる実績は、キユーピー株式会社生産8工場のデータを記載しました。対象期間は2003年12月1日〜2004年11月30日までですが、直近の重要な事象については2005年4月まで記載しています。

【内容】
経営理念 (p.2〜p.3)
社是社訓や当社の環境理念などに加え、新しくコーポレートガバナンス、コンプライアンスについても記載しました。

マヨネーズ発売80周年 (p.4〜p.5)
1925年 (大正14年)、国産初のマヨネーズとして誕生したキユーピーマヨネーズは、本年80周年を迎えました。そこで、マヨネーズと環境、品質、お客様とのかかわりをまとめました。

容器の軽量化と植物由来プラスチックの採用 (p.10〜p.11)
2004年7月から、ドレッシング200mlのガラス瓶にそれ以前より10g軽量化した130gの瓶を採用。これにより、年間換算でガラス使用量は約650t、二酸化炭素排出量は約420t削減できました。
さらに瓶にくぼみを付け、簡単に中栓を取り外せるようにしました。紙ラベルも特殊なのりを採用することではがしやすくなっており、使用後のリサイクルが容易です。
また、50gマヨネーズの外袋には植物由来プラスチックを採用しました。さらに300gマヨネーズ瓶のキャップシールへの採用も検討しています。
取り外しが容易な中栓
取り外しが容易な中栓

管理部門の取り組み (p.16〜p.17)
不要になった文具の再利用推進により、文具購入量を前年に比べ約20%削減しました。また、印刷用紙使用量削減のため裏面利用や縮小印刷などを行っており、印刷用紙購入量は前年に比べ6%削減しました。

中期目標と実績 (p.20)
2004年度、グループ会社を含む77工場中18工場でのゼロエミッション達成目標に対し26工場で達成したこと、容器包装の300t削減目標に対し508t削減できたことなど、全10項目中8項目は達成できました。
未達成だったのは、「廃棄物排出量の削減」と「省エネルギー」です。

環境会計 (p.24〜p.25)
2004年度の環境保全にかかわる経費は1,315,693千円(2003年度1,370,471千円)でした。経済効果は463,433千円(2003年度624,344千円)で、このうち卵殻と卵殻膜の高度利用商品の売上高が360,973千円でした。

「品質」へのこだわり (p.26〜p.27)
当社の品質に関する考え方に加え、原料供給元からの原料情報を電子ファイルで入手し、商品の表示案、商品の仕様書作成まで一元管理していることなども紹介しています。

社会的取り組み (p.28〜p.37)
前年の4ページから今回は10ページに充実させました。
お客様相談室の活動、ユニバーサルデザインや食育への取り組みを紹介した「お客様とともに」、工場見学や環境美化活動などからなる「地域社会とともに」、雇用や人材の活用、労働安全衛生を記載した「従業員とともに」の3章構成になっています。