2017年10月26日
こんにちは!キユーピー(株)CSR部の大串です。
皆さんは、一日何個の卵を食べていますか?
実は日本人はとても卵が好きな国民で、一人あたりの年間消費量が300個を超えると言われています。今回はそんな身近な卵の「殻」に関する研究について、研究員の倉田さんからご紹介いただきたいと思います。
こんにちは!キユーピー(株)研究開発本部の倉田です。
キユーピーグループでは、マヨネーズをはじめとしてパンやお菓子、ハムやソーセージの原料、ゆで卵やオムレツなどの卵加工品、化粧品や医薬品の原料として大量の卵を使用しております。
その過程で排出される「卵の殻」は、そのまま捨てればただのゴミですが、これまで様々な有効活用法が検討され、立派な資源として活用されております。
更に、最新の研究では、卵の殻を水田にまくと、お米の食感が良くなり、食味も向上することがわかってきました。
粉砕した卵殻を田んぼへ
今年度は、研究の領域を越えて、実際の農家の方にも体感していただきたいという想いから、篤農家の(株)あらい農産様にご協力いただき、卵の殻を大規模水田に施肥する試験を実施しました。
その結果、生育状態も良く、非常においしいお米が出来上がりました。
豊かに実った稲
収穫されたお米はキユーピーの社員食堂にてお椀に盛ったご飯やおにぎりとして提供され、社員からは「もちもちしていて美味しい!」と大好評です。
ピカピカ輝くおにぎりたち
今回は、このお米を育ててくださった新井様をお招きし、社員への啓発のため講演会を実施しました。新井様からは、卵の殻の使用感に留まらず、循環型農業や食育についてもお話しいただけ、大盛況の講演会となりました。
ご講演中の新井様
講演会は満員御礼!!
参加者へのお土産
今後は、卵の殻による食感・食味改善効果のメカニズムを解明していきたいと考えております。また、循環型社会の実現に向けて、卵の殻の更なる活用を検討して参ります!
(倉田)
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