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私たちができること

2012年03月23日

みなさんこんにちは、キユーピー伊丹工場の中西麻依です。

2011年3月11日の東北・太平洋沖地震の発生から1年が経ちました。
みなさんは今年の3月11日をどのように過ごされたでしょうか。

この日、兵庫県伊丹市昆陽池公園では、東北・太平洋沖地震の死者・行方不明者にあたる19,009本(3月11日現在)のロウソクを献灯し、地震発生14時46分に黙祷(祈り)をする集いが行われました。

今回のテーマは「私たちができること」。
私たちにできること、、、それは本当に小さなことだと思います。
 私たちにできること。犠牲者への追悼
 私たちにできること。生き残された方々と「ともに生き」「ともに歩む」
 私たちにできること。遠いこの地でもあなた方への思いを灯すこと

献灯するロウソクは、兵庫県南部地震の集いで、17年間灯され続けてきた再生ロウソクです。そのロウソクで描かれる絵は、地球を抱いている子供を大人が包み込み、その上に虹がかかっています。

ロウソクで描く絵

復興という新芽が出るには、水と光が必要です。被災地をみんなで包み込み、涙がやがて光と合わさり、七色に輝く虹になるという思を込め、東北に向かって描かれています。

実際に描かれた絵

たくさんの図案からこの絵をまとめた女子高校生の一人は、「自分一人では小さな力だと思うけれど、一人ひとりが思いでつながり、それが大きな力になってこのような形にできたことをとても感謝しています」と話していました。

準備されたロウソク

「少しでも被災地の方々が元気になってくれたら」と手紙を書いてくれた小学生。
6,000本もの再生ロウソクを作り、遠くから設営準備に参加してくれた姫路少年野球の子供達。
この集いをやろうと声をかけ半年かけて準備をしてくれた10代の実行委員長。

この集いは、こうした若い世代が中心となって準備を進めてきました。

献灯

この日は風が強く、雨も降ってきた為、地震発生時刻の14時46分迄に全てのロウソクに火を灯すことはできませんでしたが、14時46分には手を止め黙祷しました。
「想いが届けば絶対につくはず!!」「私たちは今試されている!!」とその後もみんなの被災地に対する思いは途切れることなく、全てのロウソクに火がついた後、再度黙祷を行いました。

黙祷

後片づけの最中、ふと空を見上げると虹がかかっていました。被災された方々へみんなの想いが届いたような気がして、熱いものがこみ上げてきました。

献灯中

今回参加させて頂き感じたこと、それは助け合うことの大切さでした。
被災された方たちは一人で抱え込まないで「助けて」と言葉にする勇気を出してほしい。私たちはその言葉にできる限り答え、支えることが必要なのだと思いました。

大変な時こそ、人の温かさ、優しさを強く感じられるのだと思います。
震災から1年目を迎えた今年、はじめての集いでしたが、それぞれの思いが繋がり合った貴重な一日となりました。

献灯

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