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社内のコンプライアンス研修をしてきました

2010年08月05日

こんにちは。なかしま です。

社内の定例研修にて、コンプライアンス研修を担当してきました。今回は新しく部次長に昇格したみなさんが対象です(残念ながら女性はゼロでした)。ベテランの同僚のみなさんですので、かなり割愛しましたが、こんな内容を話しました。

コンプライアンスは2000年までは言葉として意識されなかった。米国ではエンロン事件、ワールドコム事件を機に、日本ではいくつかの企業不祥事を機に、企業に対する投資家、消費者の見る目が厳しくなってきた。特に日本では企業不祥事が連続して報道され、企業は不祥事を隠すことがある、という厳しい目で見られるようになった。

米国の場合は、内容が財務諸表の偽装であったために、再発防止策としてSOX法が出来上がり、それから日本でもJ-SOX法が導入され、実際の業務に相当の負荷がかかっている。そういう意味では米国と日本では少々状況が異なる。特に日本では食品周りに不祥事が多く報道されたために、食品企業はより厳しい目で見られている。

グローバルコンパクト(当社ではまだ導入していません)のようなスタンダードを自発的に採用する企業が多かったが、多くの企業が導入してきた現在となっては、サプライヤーにも同じようなスタンダードの導入を必須とする動きが顕著である。その意味でもグローバルスタンダードを避けて商売をすることが難しくなっている。グローバルでは児童労働、強制労働、人権尊重など日本国内ではあまり目にしない問題が、スタンダードになっている。

CSRでは環境、地域、雇用、市場という4分野にガバナンスが加わることがある。ガバナンスとは組織がどう運営されているのか、という内容を、主に意思決定の仕組み、パフォーマンス測定の仕組みについて、よりわかりやすく説明することである(透明性と説明責任)。

といったところです。最後に対応策がとりにくい課題などをお知らせして、Q&Aをやりまして、相当スピードアップした1時間でした。参加していただいたみなさんが多面的に考えるヒントになれば、と思っています。

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