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会計年度が新年度入りして「右脳」を鍛える

2008年12月16日

こんにちは。なかしま です。

当社の財務会計年度の11月末が終了し、新年度に入っています。年に2回の役員の巡回に行ってきました。昨年度は主要原料である食用油、タマゴの価格変動に大きく振らされた1年だったと思いますが、みなさんとのミーティングでは普段の仕事を離れて、「ワークライフバランスと右脳」の話を致しました。

ワークライフバランスをテーマにして2年ほどになりますが、その旨とするところは、仕事以外の活動(特にコミュニティ活動)で、普段接しない人々と接することにより、新たな自分を発見したり、自分を見つめなおしたりする機会を積極的に会社でもサポートしよう、というものです。

そのテーマと「右脳」を結びつけたのは、あるポッドキャストの番組からでした。米国で人気のある女性司会者オプラ・ウィンフリーのソウルシリーズで、ダニエル・ピンクというゲストが「これからは右脳が支配する時代になる」という主張をしていたのを聴いたときです。

まとめますと、先進国の社会では、カラーテレビ、自動車、家電製品など機能が充実したハードウェアに囲まれて、消費者が機能性・価格だけでは満足しなくなってきて、精神的な充足、すなわち自分がこの世に生まれてきた意味を探している、という時代の読みが前提です。ピンク氏の言葉によれば、工業化の時代から、知識の時代、そしてコンセプトの時代に移ってきているのです。

いままでの企業の人材が努力してきた様々な分析、コストダウンなど直線的な発想による仕事は、教育水準の上昇した新興国に全てシフトし、先進国では仕事とはならなくなる、というのです。

企業が提供する商品・サービスが、芸術、歴史、文化、あるいは普段の会話、自分の体験などと結びつくことによって、機能ではない価値を提供することができるというのです。そのためには右脳で考える芸術的なセンス、意味を考える力、結びつきを考える力、共感を呼ぶ力などが必要になる、というものです。

これは一つの提言として、コンセプトの時代になるという話を、普段の仕事でもっぱら活躍している左脳を忘れて、従業員のみなさんとディスカッションしてきました。私もなんとか錆びた右脳を磨きたいと思っています。

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