2008年11月27日
こんにちは。なかしま です。
家庭で使われる容器は4種類(紙、ガラス、PET、その他プラ)に分けられて、それぞれの事業者が容器にかかわるリサイクル費用を負担する、というのが容器リサイクル法のベースになっています。住民が属する自治体がゴミの回収と選別を行い、それを容器リサイクル協会が国から委託を受け、リサイクル事業者が国内でのリサイクルをしています。
ところで、リサイクル対象の容器のうち、高い価格で買い取る業者がいたのがPETや紙です。それは中国など海外で原料として需要が高く、タダあるいは安い価格での買い取りで国内でリサイクルするよりも自治体にとって得だからです。それは至極当然なビジネス判断ですので、そういう意味で元々国内だけのリサイクルの考え方に限界はあったのかもしれません。
ところが昨今の経済危機のために原料需要が落ち込み、価格が高騰していた金属だけでなく、PETや紙も引く手あまたではなくなってきたようです。結果、国内でリサイクルする、元々の容器リサイクル法の趣旨に近い形に近づくと思います。これは一つの事例にすぎないかもしれませんが、環境問題を国内市場だけで考えるのか、グローバルで考えるのか、容易ではないと思えます。
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