2008年10月27日
こんにちは。なかしま です。
環境意識の高まりが顕著になってきた気がします。一般の方が個人別でのCO2消費量を計算しようとする動きや、それに連れて商品ごとのカーボンフットプリントを表示しようという動きが出ています。
企業内ではマイナス○○%という目標を立ててCO2発生量を抑えようとしています。ただし、今までは原単位ベースで目標を立て、実績を見る、という手法が中心で、企業全体あるいは企業グループ全体での総排出量を目標にすることはありませんでした。しかしながらこれからは総排出量での目標設定が標準になりそうですので、社内的にもそのような啓蒙活動をしていこうと考えています。
ご存知のように京都議定書などでは、国家全体の総排出量をベースとして削減目標を立てています。結果としては当たり前なのですが、悪く言えば経済活動が小さくなれば努力をしなくとも数値目標は達成できます。日本のような少子化社会は経済の付加価値が上がらないと自然にシュリンクする可能性があるわけです。また付加価値の因子が製造業のような原材料を多用する産業に依存するか、知識集約型の産業に依存するかによっても大きく異なってきます。その意味でも先進国、成熟国には有利と言えるかもしれません。
同様のことが企業にも当てはまるわけで、生産量の原単位ベースであれば企業努力がより反映されやすいのですが、総排出量となると当社のような製造業であれば本業がシュリンクすれば努力によらず排出量が減る、という結果が出やすくなります(当社がという意味ではなく、あくまで一般論という意味ですけれどね、もちろん)。
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