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卵の殻で、お米が美味しくなる?!

2018年10月12日

皆さん、こんにちは。 キユーピータマゴの岩井です。

キユーピーグループではマヨネーズ以外にもさまざまなタマゴ加工品を製造しており、卵の使用量は日本で生産される卵の約10%の約25万トン。そこからでてくる卵の殻は、なんと約2万8000トン(年間)!!! この殻もすべて無駄にすることなく、有効活用しています。

カルシウムが豊富な卵の殻は、人への吸収率も高く、粉にして高齢者食やベビーフードに活用。さらに学校で使用するライン引きやチョーク、家庭用の壁紙やバスマット、加えてスタッドレスタイヤなど意外なものに活用されています。そして、昨年から『米』(通称"卵殻米)への活用が始まっているんですよ。

  • 卵の殻が稲作に効果があるって本当?!と思われるかもしれませんが、稲がしっかりと育ち、取れる量もやや増え、お米の粒が大きく美味しいお米ができるということで、プロの農家さんに実証してもらい、大学との共同研究等を通じて学会発表 もしています。
  • 稲作における卵殻の施肥が米の食味に及ぼす影響(名古屋大学、 新潟薬科大学との共同研究)、日本食品科学工学会第63回大会

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【写真】稲作での卵の殻の使用イメージ

現在、埼玉県行田市の『あらい農産』様に卵の殻を使用いただき、収穫されたお米は「彩のきずな」としてキユーピーグループに販売いただいています。あらい農産様からは、「粒感と粘りのある美味しいお米ができる」と嬉しいお声を頂戴しています。

また、東京農業大学様ともコラボして、米のおいしさのデータ取り等の共同研究も実施しています。

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【写真】あらい農産様と一緒に収穫しました ※田植えも一緒に

  • 新米の季節になりました。
  • 調布市にある仙川キユーポートの社員食堂では、10月1日から「新米フェア」がスタートし、卵殻米「彩のきずな」の提供が始まっています。ふっくらモチモチ、しっかりとした粒感があり、美味しいご飯であると、従業員にも好評です。

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【写真】食堂内の看板と、提供されているご飯(彩のきずな)

今後は、年間通して仙川キユーポートの食堂で提供され、各テーブルには卵殻米をアピールする卓上POPが置かれる予定です。

日本人の主食はやっぱりお米です。そのお米にキユーピーグループの卵の殻が活用され、しかも美味しいお米ができて、そのお米で作ったご飯を従業員が食べる。まさに資源循環! この良い取り組みを、グループ内にある他の社員食堂にも広げようと動き出しています。

そして、この"卵殻米"が多くの方に周知され、お米の消費拡大、稲作農家さんへの貢献に繋がっていければ良いと思っています。

まだまだ利用価値のある卵の殻。農業だけでなく、いろいろな方面に活用出来るように、新たにチャレンジしていきたいと思っています。

参考:キユーピーホームページ「卵の有効活用」 「おしえて!キユーピー卵のこと」

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