2008年07月25日
こんにちは キユーピーの佐々木です。
先日、企業や団体のPR・広報担当者を養成する学校であるエファップ・ジャポン様で講義をする機会がありました。
「実践研究コミュニケーションⅠ」という講義のなかで、キユーピーのCSR活動について話をして欲しいという依頼があったためです。
時間は、休憩を含めてなんと2時間半!
さすがにその時間1人で話し続けるのはツライので、ちょうど社会・環境報告書2008が完成したこともあり、前半に報告書制作を中心にした話をして、後半はグループディスカッションをしてもらうことにしました。
前半の講義では、キユーピーの報告書(特にハイライト版)がコミュニケーションのきっかけになることを目的に制作していること、若手を中心に従業員によるディスカッションで内容を検討していることなどを説明した後、ハイライト版にそって取り組みを紹介しました。
学生のみなさんからは、部署の構成についてや若手による検討を行う理由、報告書の制作が売上のアップにつながったかといった質問がありました。
後半は4つのグループに分かれてもらい、事前に各自に入手しておいてもらった他社の報告書と比較しながら、「コミュニケーションを引き出すためにはどういった報告書にするのが良いか」というテーマでディスカッション。
後から考えると「コミュニケーションを引き出すため」なんて、ずいぶん難しいテーマを設定してしまったものだと思いましたが、学生のみなさんは短時間でしっかりと意見をまとめてくださいました。
その後、発表をグループごとに行いましたが、全体をまとめると次のようなことが言えるでしょうか。
「結果や実績などは、単にデータを示すのではなく、目標と比較できるようにする」
確かに、例えば実績のグラフに目標となる数値ラインがあるだけでも、企業がどこをめざしてどんな状態にあるかが一目で分かり、そこをきっかけに対話が生まれる気がします。
「理念や事業領域などの基本となる情報は、内容を絞り込むのではなく幅広く掲載する」
確かに、その企業の事業についてよく知らなかったり、ある商品だけを扱っているようなイメージがある時に、思わぬ分野を手がけていることが報告書で分かると、会話のきっかけになるかもしれません。
「誰に読んでもらうかを明確にした上で、その相手とのかかわりを中心に伝える」
確かに、企業の取り組みを中心にして紹介するのではなく、読む側の生活とどのようにかかわっているかを中心にして紹介することで、読み手は自分の経験にもとづいて意見を出しやすくなるように思います。
・・・このように、こちらが講義する側なのに、なるほどなぁと考えさせられる意見や参考になる意見をいくつも聞かせていただいたように思います。
みなさん ありがとうございました!
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